MT4(MetaTrader 4)は柔軟性の高い取引ツールであり、複数口座の使い分けやインジケーターによる通知設定も可能ですが、設定次第で思わぬトラブルが生じることがあります。特にXMのスタンダード口座とKIWAMI口座を同時に使っている場合、チャートが「更新待機中」になる現象や、通知が届かなくなるといった問題が起こることがあります。本記事ではその原因と解決法を詳しく解説します。
MT4の構造と複数口座運用時の基本知識
MT4は基本的に1つのインスタンスにつき1つの口座にログインする仕組みです。1つのMT4でログイン情報を切り替えて複数の口座を交互に使用することは可能ですが、同時並行でリアルタイムのデータを取得することはできません。
そのため、A口座でログインした後にB口座でログインすると、前者の接続が切断され、チャートが「更新待機中」状態になるのです。
チャートが「更新待機中」になる原因と対処方法
「更新待機中(Waiting for update)」の状態は、サーバーとの接続が切れているか、チャートに関連づけられたデータが取得できていないことが原因です。複数口座をMT4で扱う場合、異なるインスタンスのMT4をインストールすることが推奨されます。
たとえば、XMのMT4を2つ別のフォルダにインストールし、1つにはA口座、もう1つにはB口座のログイン情報を設定すれば、同時にそれぞれの口座からチャート情報を取得できるようになります。
インジケーター通知が届かなくなる理由と対策
スマホへのプッシュ通知が届かない場合、MT4側で通知設定が有効かどうか、MetaQuotes IDが正しく入力されているかを確認してください。公式MT4のガイドにも記載されていますが、「ツール」>「オプション」>「通知機能」でMetaQuotes IDを正しく設定し、「プッシュ通知を有効にする」にチェックを入れることが必須です。
また、プッシュ通知を送るインジケーターがアクティブなチャートに紐づいている必要があります。B口座でログインしてしまった状態では、A口座用のチャートやインジケーターが動作しなくなるため、通知も当然停止します。
XMの口座種別による挙動の違いはある?
スタンダード口座とKIWAMI口座では、スプレッドや手数料などに違いがありますが、MT4の操作性そのものには差はありません。ただし、ログインした口座の種類によっては、使用できるサーバーやデータ更新頻度に影響が出ることがあります。
特にKIWAMI口座専用サーバーでログインしているときに、他のサーバーに紐づくA口座のチャートデータを表示させようとすると、MT4が正しく動作しない場合があるため注意が必要です。
複数MT4の導入手順(実例付き)
ステップ1:XMのMT4インストーラーを再ダウンロードし、保存時に異なるフォルダ名を指定(例:MT4-XM-A、MT4-XM-B)
ステップ2:それぞれのMT4を個別に起動し、A口座用にはインジケーター&通知設定、B口座用にはEA設定を行う。
ステップ3:スマホのMetaTraderアプリにMetaQuotes IDを取得し、A口座側のMT4に設定。
この方法であれば、A口座で通知を継続しながら、B口座でトレードを継続可能になります。
まとめ:MT4の複数口座運用はインスタンス分けで解決
MT4で複数の口座を使いたい場合、「1つのMT4で交互にログイン」は非効率かつ不具合のもとです。複数インスタンスで独立して運用することで、チャート更新の停止や通知不具合などを回避できます。
また、インジケーターや通知機能はMT4に強く依存しており、ログイン状態の維持が前提となるため、用途別にMT4を分けるのが最も効果的です。ご自身の環境に合わせて構成を見直し、快適な運用を目指しましょう。

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