近年、ThreadsやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSを通じて、個人投資家を装ったアカウントが「資産形成」「株式投資のサポート」「担当がついて利益保証」などと称してLINE登録を勧めるケースが増えています。こうしたサービスは一見親切で魅力的に思えますが、実態やリスクをよく理解することが重要です。
「LINE登録で投資サポート」は合法なのか?
一般的に、金融商品を扱うには金融商品取引業者としての登録が必要です。個人が「利益を出すまでサポートする」などと謳って有料サロンや有料情報を提供する場合、無登録営業に該当する可能性があり、違法となる場合もあります。
また、「100万円までサポート」など保証を示唆する行為は、金融庁や国民生活センターが警鐘を鳴らしている典型的な勧誘トークです。仮に勧誘者に悪意がなかったとしても、リスク管理をしないまま乗ってしまえば、大きな損失を被る危険があります。
Threadsなどで見られる典型的なパターン
- 家庭や子育てをテーマにして安心感を与える
- 「夫に頼らず自立したくて投資を始めた」といった共感を誘う
- LINEで個別に相談できると案内する
- 「サポートがあるから安心」「初月無料」など過剰に安心させる
こうしたパターンは、実在する投資家を装った詐欺的スキームの定番です。プロフィールが魅力的であるほど、逆に注意が必要です。
実例:投資詐欺に巻き込まれたケース
ある30代女性は、「育児中のママ投資家」と名乗るアカウントにLINE登録を勧められ、20万円を「優良銘柄購入用資金」として振り込んだものの、その後担当と連絡が取れなくなり、返金もされなかったという被害に遭いました。
また別のケースでは、サポート担当者から「もう少しで利益が出る」と追加の入金を要求され、最終的に数百万円の損失を出してしまった事例も報告されています。
「利益保証」は金融業界ではNGワード
金融商品取引法では、利益の保証や確約は違法です。たとえ「100万円の利益までサポート」と言われても、それが保証されるわけではありません。むしろ、この表現を使う時点で違法性が疑われ、相手に対して警戒すべきサインと考えるべきです。
信用できる投資アドバイスを受けるには?
信頼性の高い情報源としては、以下のような手段があります。
- 金融庁が認可した投資助言業者の活用
- 日本取引所グループ(JPX)や証券会社の公式アナリストレポート
- 大手証券会社のオンラインセミナーや窓口相談
また、独立系のファイナンシャルプランナー(FP)に相談することも一つの手段です。公的資格を有するFPは、中立な立場からアドバイスをしてくれます。
まとめ:甘い言葉の裏に潜むリスクを見抜こう
SNSやLINEでの投資勧誘には慎重に対応することが大切です。特に「利益保証」「担当がつく」「登録だけで資産形成」といった文言は、詐欺や違法業者の常套句である可能性があります。信頼できる投資環境を整えるためにも、公的な認可を受けた専門家や証券会社を活用し、自己防衛をしっかりと行いましょう。
安易に個人の言葉を信用せず、複数の情報を比較検討して判断する姿勢が、将来の資産を守る鍵となります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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