楽天証券で米国株を売却したときの実現損益と税金・手数料の全仕組みを解説

株式

米国株投資に慣れてきた方が気になるのが、売却後の実現損益が「最終的に自分の口座にいくら入ってくるのか」という点です。楽天証券を利用している場合、手数料や税金の仕組みはやや複雑に感じるかもしれません。この記事では、実現損益の計算方法と控除内容について、実際のフローに沿って解説します。

楽天証券の実現損益とは?表示される金額の意味

楽天証券の「実現損益」には、株の売却時に確定した損益が表示されますが、この金額は「手数料控除前」の数値であることが多い点に注意が必要です。具体的には、米国株の場合、売却手数料や為替スプレッドなどが後から差し引かれるため、実際の入金額とは若干のズレが出ます。

また、「税引前」の金額であることが多く、米国現地課税(通常10%)および日本の所得税・住民税(合計20.315%)が最終的に反映される仕組みです。

米国株売却時にかかる主なコスト一覧

  • ✔️ 売却手数料(約定代金の0.495%、上限22ドル)
  • ✔️ 為替手数料(ドル→円:1ドルあたり25銭)
  • ✔️ 米国源泉税(配当時に10%)
  • ✔️ 日本国内課税(申告分離課税で20.315%)

たとえば、1,000ドルの利益が出たとしても、税引後では最大203.15ドル(約20%)が差し引かれる可能性があるということです。

実際の受取金額の確認方法

楽天証券の「取引履歴」や「精算表」ページでは、売却後の実際の振込額(日本円またはドル)を確認できます。為替タイミングによっても受取額に差が出るため、ドル建てのまま保有するか、日本円へ即時換金するかによって損益が変わる点にも注意しましょう。

また、特定口座(源泉徴収あり)を利用していれば、税金は自動で差し引かれます。確定申告が不要な点はメリットですが、損益通算などをしたい場合は別途申告も可能です。

売却後の実現損益と入金までの流れ

1. 株を売却すると「実現損益」が更新されます。

2. そこから手数料が差し引かれ、ドル建てで口座に反映されます。

3. 円転(円に換金)した時点で為替レートが適用され、日本円での最終入金額が決まります。

4. 税金が控除されるのは「特定口座(源泉徴収あり)」の場合。源泉徴収なしの場合は自分で申告が必要です。

よくある勘違いと注意点

  • 🔸「実現損益=口座に入ってくる額」ではない
  • 🔸ドルでの残高は円転するまで確定しない
  • 🔸売却タイミングと為替レートで手取りが変わる

たとえば「米国株で500ドルの利益が出た」としても、為替手数料や税金などを引かれると、実際に使える金額は400ドル前後まで下がることもあります。

まとめ:実現損益は参考値、実際の手取り額は手数料と税引き後

楽天証券の「実現損益」はあくまで目安であり、実際に口座に入ってくる金額は、手数料・為替差損・税金などを差し引いた後の金額となります。ドルのまま持つか円に換えるかでも受取額に差が出るため、確認と計画的な取引が重要です。

不安な場合は楽天証券のカスタマーサポートや税理士への相談も検討しましょう。

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