オルツ(260A)上場廃止決定後に空売りは得策か?信用銘柄としてのリスクと判断ポイント

株式

2025年7月30日、東京証券取引所はオルツ(コード260A)の上場廃止を決定し、同社株は整理銘柄となりました。株価が38円前後で推移する現状で“ここで空売りして儲かるか”という信用取引について、整理~廃止の過程と投資判断の観点からご紹介します。

上場廃止の背景とスケジュール

東京証券取引所は2025年7月30日に、オルツを整理銘柄に指定し、同年8月31日付で上場廃止とすることを決定しました。それ以前に重大な粉飾決算や上場申請書類に虚偽の事項を記載したと判断されたことが理由です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

整理指定期間は7月30日~8月30日であり、最終的に8月31日には正式に廃止される予定です:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

空売りのメカニズムと投資リスク

整理銘柄になると信用取引に関する代用有価証券の取扱いが制限されるため、空売りは通常より難しく、追証が発生しやすくなります。

さらに、株価が既に暴落している局面では、短期的な反発局面もあり得るため、予期せぬ損失リスクがあります。

具体例:粉飾発覚からの株価動向

オルツは第三者委員会の調査報告により、2021~2024年までの売上高の約8割~9割が過大計上されていたと明らかになりました:contentReference[oaicite:2]{index=2}。

負債総額は約24億円に達し、民事再生手続きの申立ても行われているため、企業価値は著しく毀損されています:contentReference[oaicite:3]{index=3}。

空売りの判断ポイントと投資家視点の注意点

・空売りは制度的に制限のある整理銘柄では成立しづらく、執行されても信用リスクや反発可能性を伴います。

・借り手(貸株)の在庫不足や金利の上昇によって手数料負担が増す可能性があります。

・最終的な上場廃止後には無価値化となる恐れもありますので、短期勝負でも慎重さが求められます。

代替策として考えられる選択肢

短期で利益を狙うなら、オルツ株そのものよりも市場全体や関連セクター指数ETFなどを検討する方がリスク管理的に適切です。

もっと確実性を重視するなら、上場廃止前に保有株を整理してリスクを限定する選択も合理的です。

まとめ

現在38円前後のオルツ株に対して「ここで空売りして儲かるか?」という質問は、整理銘柄である制度制限、信用リスク、粉飾発覚による財務毀損などを踏まえると、非常に高リスクな判断と言えます。

空売り可能な場合でも、短期的な反発リスクや貸株コストの上昇、制度的制約を考慮すれば、慎重な判断とリスク管理が必須です。

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