トレードで重要なテクニカル指標のひとつが「抵抗ライン(レジスタンス)」です。これは価格の反転が起きやすいポイントであり、相場の節目を見極めるカギとなります。本記事では、一般的に「反転パワーが強い」とされるテクニカルポイントを整理し、さらに実戦的に使える抵抗ラインの種類や活用法を解説します。
反転パワーの強い代表的な抵抗ライン
相場の転換点として意識されやすい抵抗ラインは以下のようなものがあります。
- サポート・レジスタンスの水平線
- 移動平均線(MA20・MA200)
- トレンドライン(斜めライン)
- ピボットポイント(PIVOT)
- キリ番(ラウンドナンバー)
- フィボナッチリトレースメント(38.2%、61.8%など)
特にMA200は長期トレンドの分岐点として世界中のトレーダーに意識されるため、反転パワーが強いとされます。また、MA20も短期の押し目買いや戻り売りのタイミングとして活用されます。
曖昧な抵抗:一目均衡表やボリンジャーバンド
一目均衡表の「雲」やボリンジャーバンドの±σ(シグマ)は、視覚的な判断が難しく、効いているのか判断が分かれる場合があります。ただし、価格がバンドの外に大きく逸脱して戻る動きは反転のヒントとなるため、他の指標と組み合わせると有効です。
一目の雲は「未来の抵抗帯」として注目されることがあり、特に厚い雲を価格が突破できないケースは一定の反発が期待できます。
複数の抵抗が重なるゾーン=強力な反転ポイント
強い反発が起きやすいのは、複数の抵抗が同じ価格帯に集中しているゾーンです。例えば、MA200とフィボナッチ61.8%、過去の水平線が重なるようなポイントは「強力な売り圧力」があると見られます。
実例として、ある銘柄の高値更新後にMA20で何度も反発が起き、その後フィボナッチ38.2%とMA200が一致した価格帯で再度反転したケースもあります。このような“根拠の重なり”がある場所はエントリーや利確の判断基準となります。
その他見逃せない抵抗ポイント
一般的なテクニカル指標以外にも、反転の手がかりとなる抵抗があります。
- 出来高の多い価格帯(出来高プロファイル)
- 過去の窓埋めライン(ギャップ)
- ローソク足パターンの反転サイン(包み足・ピンバーなど)
- 過去のイベント日や決算付近
特に、出来高が集中した価格帯は「売買の攻防が強くなる場所」とされ、今後の反転ポイントになりやすいです。
実戦での使い方と注意点
抵抗ラインは万能ではなく、ブレイクされることも当然あります。重要なのは「反転の可能性が高い」場所を事前に想定し、損切りポイントを明確にしておくことです。
例えば「MA200+水平線」で反発を期待するなら、直下のサポートを割り込んだら損切りする、など明確なルール設定が求められます。
まとめ:複数の根拠と価格帯を意識しよう
反転パワーが強い抵抗は、世界中のトレーダーが注目する「価格帯」や「ライン」に集約されます。水平線、移動平均、フィボナッチなどが重なるポイントは要注目です。
一目雲やボリバンなど単体で曖昧なラインも、他の根拠と合わせることで効果を発揮します。最も大切なのは「相場の参加者がどう動くか」を意識する視点。抵抗を見極めた上で、優位性のあるトレードを心がけましょう。

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