企業の決算は、一般的に1年間(通期)を4つの期間に分けて報告する「四半期決算」の形式を取っています。しかし、「2Qの決算は1Qの数字を含んでいるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、四半期決算の基本的な仕組みと、累積決算(通期ベース)と単体決算(四半期ごと)の違いについて解説します。
企業の四半期決算とは?
企業決算は、以下の4つの期間に分かれています。
- 1Q(第1四半期):4月〜6月(日本企業の場合)
- 2Q(第2四半期):7月〜9月
- 3Q(第3四半期):10月〜12月
- 4Q(第4四半期):1月〜3月(通期決算)
これらの四半期ごとに企業は決算を発表し、業績を市場に報告します。
2Qの決算は1Qの数字を含むのか?
四半期決算の報告には、「累積決算」と「単体四半期決算」の2種類があります。
- 累積決算(通期累計):1Qからその四半期までの累積業績を報告(例:2Qなら1Q+2Qの合計)
- 単体四半期決算:その四半期のみの業績を報告(例:2Qなら7月〜9月の3ヶ月分のみ)
多くの企業は、「累積決算」と「単体四半期決算」の両方を発表します。
決算発表の形式と見方
決算資料では、以下のような形式で業績が報告されます。
決算種類 | 対象期間 | 例(売上高) |
---|---|---|
1Q(単体) | 4月〜6月 | 100億円 |
2Q(累積) | 4月〜9月 | 220億円(1Q+2Q) |
2Q(単体) | 7月〜9月 | 120億円 |
3Q(累積) | 4月〜12月 | 350億円 |
3Q(単体) | 10月〜12月 | 130億円 |
4Q(累積・通期) | 4月〜3月 | 500億円 |
4Q(単体) | 1月〜3月 | 150億円 |
このように、2Qの決算は「累積(1Q+2Q)」と「単体(2Qのみ)」の2つがあるため、どちらの数値を見ているのかに注意が必要です。
単体四半期決算が重要な理由
投資家やアナリストは、累積決算だけでなく、単体四半期決算にも注目します。その理由は以下の通りです。
- 成長トレンドの分析:四半期ごとの増減を見ることで、業績の伸びを評価
- 一時的な要因の把握:特定の期間での業績の急変動を分析
- 前年同期比との比較:前年の同じ四半期と比較することで、成長性を判断
例えば、「2Q累積の売上は順調だが、2Q単体の売上が減少している」といった場合、業績の鈍化が懸念される要因になる可能性があります。
まとめ
企業決算の四半期(1Q、2Qなど)は、次の2つの見方があることを理解することが重要です。
- 累積決算(1Qからその四半期までの合計値)
- 単体四半期決算(その四半期のみの業績)
特に投資を行う際は、単体四半期決算にも注目し、業績の推移や成長トレンドを確認することが重要です。
決算の仕組みを理解することで、企業の業績をより正確に分析し、投資判断に役立てることができます。
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