投資初心者にとって、SBI証券での超長期米国債の購入は複雑に感じられるかもしれません。特に評価額が購入時から大きく変動していたり、預り金の表示が残っていたりすると「購入できていないのでは?」という不安を抱くこともあります。この記事では、SBI証券で22年以上の米国債を購入した際によくある疑問点を丁寧に解説していきます。
超長期米国債の評価額が大きく下がって見える理由
まず「評価額が額面の三分の一程度」という現象について。これは金利の変動によって既発債券の市場価格が変動するためで、購入したタイミングの金利水準に対して現在の市場金利が高いほど、既存債券の価格は下がります。
例として、金利2%で発行された債券を現在の金利が5%の時期に市場で売ろうとすると、相対的に「価値が低い」と見なされ評価額が下がるわけです。つまり、評価額の下落=損失確定ではなく、あくまで一時的な価格であり、償還まで保有すれば額面通りの返済と利息が得られます。
預り金が残っているのはなぜ?
ドルや円で「買付可能額」が残っている場合、一部約定での購入や為替両替の余りが残っている可能性があります。たとえば、為替手数料の関係で「端数」が発生し、使い切れなかったドルが表示されることがあります。
また、購入が複数日に分かれて約定された場合、一部が未決済状態となっている可能性も考えられます。SBI証券の取引履歴や注文履歴で確認するのが安心です。
預り金は他の投資に使ってもいい?
「買付可能額」に表示されている金額は、通常であれば別の株式や投資信託などに充てても問題ありません。ただし、債券購入時に一部資金が仮押さえされている場合や、決済タイミングが遅れているケースでは注意が必要です。
安全策としては、投資に使う前にカスタマーサポートに確認し、その資金が完全にフリーになっていることを確認するのがおすすめです。
必要になるとき、SBIから通知はある?
SBI証券では、重要な資金の引き落としや債券の償還、利金の入金などは原則通知があります。Myページの「お知らせ欄」や登録メールアドレス宛てに届きますが、通知を見逃さないようにするには「メール通知の受け取り設定」をONにしておくことが大切です。
また、My資産や取引履歴をこまめにチェックする習慣をつけると、状況の変化に気づきやすくなります。
初心者にありがちな不安と対応法
不安①「購入できていないのでは?」
→「保有商品一覧」に債券が表示されていれば問題なし。
不安②「評価損が大きすぎる」
→償還まで保有すれば額面+利息を得られる設計。
不安③「このお金使っていいの?」
→カスタマーサポートで用途確認を推奨。
まとめ:債券投資では評価額よりも満期保有を重視
超長期債券の投資は、「途中評価額に振り回されないこと」が大切です。SBI証券では取引履歴・お知らせ・カスタマーサポートの体制が整っており、初心者でも安心して運用できます。
疑問点はこまめに確認し、焦らずじっくりと「償還までの時間」と「利息収入」を味方に、長期的視点で資産形成に取り組んでいきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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