為替取引において、日本の個人投資家にも人気のある通貨ペアとして「オーストラリアドル(AUD)」と「ニュージーランドドル(NZD)」が挙げられます。これらの通貨は「オセアニア通貨」とも呼ばれ、独特の動きと高金利政策に起因する魅力で注目されています。本記事では、NZドルや豪ドルのFXでの特徴とその動き方、トレード戦略について初心者にもわかりやすく解説します。
オセアニア通貨とは?その特徴
オーストラリアドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)は、南半球の経済大国が発行する通貨で、資源輸出に依存する経済構造が特徴です。そのため、資源価格や中国経済の動向に強く反応します。
例えば、鉄鉱石や石炭の輸出国であるオーストラリアは、これらの価格上昇時に通貨も強含みになりやすい傾向があります。ニュージーランドは農産物、とくに乳製品価格に左右されるケースが多いです。
値動きの特徴:レンジ相場とトレンド相場
豪ドル・NZドルともに、米ドルや円と比較してボラティリティ(価格変動の大きさ)が中程度と言われます。長期的には明確なトレンドが出やすいですが、短期的には一定の価格帯で推移するレンジ相場も多く見られます。
たとえば、AUD/JPYは過去に70円台~90円台のレンジを何度も行き来しており、短期トレーダーにとっては逆張り戦略が有効になる場面もあります。
スワップポイントの魅力とリスク
オセアニア通貨の人気の理由のひとつが「スワップポイントの高さ」です。豪州・NZともに日銀に比べて高金利政策を採っているため、スワップ狙いの中長期投資先として選ばれやすいです。
たとえば、2024年現在の状況では、豪ドル/円で1日あたり50円前後のスワップポイントが付与される業者もあります。ただし、金利政策が変わればスワップも変動するため、情勢の確認は欠かせません。
実例:NZD/JPYの値動きの一例
過去1年間のNZD/JPYは、73円台から91円台まで大きく上昇した実績があります。これは、FRBの金利上昇と比較してNZの政策金利の据え置きが続いた影響や、円安トレンドの継続が要因です。
このような相場では、「押し目買い」戦略が有効になる場面もありました。一方で、米ドルやユーロに比べて取引量が少ないため、急激な価格変動が発生するリスクにも注意が必要です。
豪ドル・NZドル取引時の注意点
オセアニア通貨は、東京時間(午前)よりもロンドン・ニューヨーク時間に動意づくことが多いため、日本時間の日中にはトレードチャンスが少ない傾向があります。
また、オーストラリア・ニュージーランドそれぞれの中央銀行(RBA・RBNZ)の政策発表や、中国の経済指標に大きく反応することが多いため、経済カレンダーをチェックする習慣が重要です。
まとめ:オセアニア通貨は中長期戦略向き?
- 豪ドル・NZドルは資源国通貨として注目されている
- トレンドとレンジの両方の相場が発生しやすい
- 高金利通貨のためスワップ狙いの中長期投資に向く
- 急変動や外部要因に敏感なため、情報収集が重要
豪ドル・NZドルは特徴を理解した上で戦略的に使えば、ポートフォリオに深みを与える存在となります。初心者もまずは少額から始めて、値動きの特性を体感してみましょう。

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