親が保有していた株式を相続する際、「同じ証券会社でないと相続できないのでは?」という疑問を抱く方は多いです。特に、野村証券の口座にある株を楽天証券で受け取りたいというケースはよくあるパターンです。本記事では、証券口座の相続の基本と、他社への移管の可否、具体的な手続きの流れを詳しく解説します。
証券会社ごとに必要な「名義変更手続き」
株式の相続においては、まず被相続人(亡くなられた方)の名義から、相続人の名義に変更する必要があります。この手続きは、株式が保管されている証券会社ごとに行う必要があります。
つまり、親が野村証券に株式を保有していた場合、最初の名義変更は野村証券で手続きを行う必要があり、楽天証券など他社の口座では対応できません。
楽天証券で受け取りたい場合は「移管」手続きが必要
名義変更後、その株式を楽天証券などの他の証券口座に移したい場合は、「移管(証券会社間移管)」の手続きを行います。これは、名義変更後に可能です。
手続きの一般的な流れ:
- 野村証券で相続手続きを完了し、株式の名義を相続人のものに変更
- 楽天証券に移管依頼書を提出
- 野村証券側でも移管指示書を提出(必要に応じて)
- 数営業日後、楽天証券口座に株式が反映される
移管手続きには1週間程度かかることが多く、移管手数料が発生する場合もあります。
名義変更のために必要な書類
名義変更手続きでは、以下のような書類が必要になります。
- 相続人の本人確認書類
- 被相続人の死亡が確認できる戸籍謄本
- 相続関係が証明できる戸籍類(除籍・改製原戸籍など)
- 遺産分割協議書や遺言書など(複数相続人がいる場合)
- 印鑑証明書など
これらは各証券会社の相続専用窓口に問い合わせれば、必要な書式も含め案内してもらえます。
移管後に注意すべき点
移管が完了したら、株式の配当金受け取り方法や株主優待の通知先なども確認しておきましょう。特に株主優待は証券口座の登録住所が影響するため、楽天証券の登録情報も最新の状態にしておく必要があります。
また、移管する株式が単元未満株だった場合、一部の証券会社では取り扱えないこともあるため、事前に確認が必要です。
まとめ
結論として、親が保有していた株式を楽天証券で直接相続することはできません。まずは野村証券で名義変更手続きを行い、その後、楽天証券への移管という2段階の流れが必要になります。
相続手続きは書類の準備や確認事項も多いため、証券会社の相続専用窓口への問い合わせを早めに行い、スムーズな手続きを進めることをおすすめします。

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