つみたてNISAなどで人気の高い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、長期資産形成の核として多くの個人投資家に支持されています。その運用成績をチェックするうえで「年間利回り」が気になる方も多いのではないでしょうか。しかし、証券会社の画面ではわかりづらいことも。この記事では、年間利回り(リターン)の調べ方や見方、注意点まで詳しく解説します。
年間利回り(年率リターン)は「モーニングスター」や「運用会社サイト」で確認
eMAXIS Slimシリーズを運用する三菱UFJアセットマネジメントでは、公式サイト上で各ファンドの基準価額や騰落率(リターン)を掲載しています。リターン情報は以下のような期間別で確認できます。
- 1ヶ月
- 3ヶ月
- 6ヶ月
- 1年
- 3年
- 設定来
年間利回りは通常「1年」の騰落率を参考にします。これは過去1年間でどれだけ価格が上昇(または下落)したかを示すものです。
また、モーニングスターなどのファンド情報サイトでは、さらに詳細なパフォーマンス情報や年率リターン、リスク指標なども閲覧可能です。
証券口座からも利回りを確認できる?
楽天証券・SBI証券・マネックス証券など多くのネット証券では、ファンドページに「騰落率」または「過去のリターン」として期間別利回りを表示しています。表示される数値は通常、年率ベースであり、「1年」「3年」「5年」などで切り替え可能です。
たとえば楽天証券では、「チャート」や「詳細」タブ内にある「騰落率・分配金」の欄で、1年騰落率(≒年間利回り)を確認することができます。
年間利回りは毎年変動する点に注意
年間利回りは、その年のS&P500指数や為替相場(特にドル円)の影響を大きく受けます。たとえば、S&P500が大幅に上昇した年は年+20%超のリターンになることもありますが、下落した年にはマイナスになることもあります。
したがって、利回りは「一時的な成績」であり、将来を保証するものではありません。長期での平均利回り(例:5年平均リターンなど)を参考にすることが推奨されます。
過去の実績を例に:eMAXIS Slim S&P500のリターン
たとえば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の2023年末時点での騰落率は以下のようになっていました。
- 1年:+24.5%
- 3年平均:+18.7%(年率)
- 5年平均:+15.4%(年率)
これはS&P500指数そのものの成績を反映しており、為替レート(円安)も影響しています。ただし、2022年のようにマイナス成績の年もあるため、利回りの推移は一定ではありません。
まとめ:年間利回りは「1年騰落率」でチェック、複数年の平均リターンも参考に
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の年間利回りは、三菱UFJアセットの公式サイトや証券会社、モーニングスターなどで「騰落率」または「年率リターン」として確認可能です。特に1年の騰落率が「年間利回り」に該当する数値となります。
ただし、利回りは年によって大きく変動するため、複数年の平均値を参考にしつつ、長期視点で投資判断を行うことが重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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