楽天証券ではセキュリティ強化のため、普段とは異なる環境からのアクセス時に「電話による二段階認証」が求められることがあります。頻繁に表示されると煩わしさを感じるユーザーも少なくありませんが、この仕組みは不正アクセスを防ぐ重要な役割を担っています。この記事では、この認証が繰り返し発生する原因や対策について解説します。
「ふだんと異なる環境」とはどんな状況？
楽天証券が「異なる環境」と判断する主な要素には、以下のようなものがあります。
- IPアドレスの変更：自宅と外出先（モバイル回線など）でのログイン。
- ブラウザや端末の違い：PCとスマホ、または別のPCからのアクセス。
- Cookieやキャッシュの削除：ブラウザの履歴クリアで環境がリセットされる。
- VPNやプロキシ経由のアクセス：海外IPや不審な経路と認識される。
これらのいずれかに該当すると、本人確認のために0800番号への電話認証が求められるケースがあります。
何回認証すれば「普段の環境」と認識されるのか？
明確な回数は公表されていませんが、同一端末・同一ブラウザ・同一回線での安定した利用が数回続けば、楽天証券側の信頼度が上がり、追加認証が出にくくなります。
一方、以下のような操作があると、回数に関係なく再び「異なる環境」として判定される可能性が高くなります。
- OSやブラウザのアップデート
- 端末の初期化や機種変更
- ネット回線の切り替え（Wi-Fiから4G/5Gなど）
追加認証を減らすための実践的対策
以下の方法を実践することで、追加認証の発生を減らすことができます。
- 使用端末を固定：なるべく同じPCやスマートフォンからアクセスしましょう。
- ブラウザを決めて使う：楽天証券にアクセスするブラウザを一つに絞ることで、環境が安定します。
- Cookieを残す：キャッシュやCookieを削除しないことで、以前の認証情報が引き継がれやすくなります。
- VPNや匿名ブラウザを避ける：不審なアクセス経路と判断されるのを防ぎます。
電話番号認証の流れと注意点
「0800-XXXX-XXXX」に発信する電話番号認証の流れは次の通りです。
- 楽天証券の認証画面で「電話認証へ進む」を選択。
- 登録済みの電話番号から指定のフリーダイヤルに発信。
- 「認証が確認されました。3分以内にログインしてください」との音声ガイダンスが流れる。
- 3分以内に再度ログイン操作を行う。
注意点として、発信元の電話番号が楽天証券に登録されているものと一致していないと認証されません。また、発信後は必ず3分以内にログイン操作を完了させる必要があります。
ログイン操作の一例（安定した利用のために）
次のような利用方法が推奨されます。
- 毎回、同じ時間帯・同じ回線・同じ端末からログイン。
- ブラウザの自動アップデートを停止する（上級者向け）。
- セキュリティソフトの通信保護機能を一時的に無効化する（問題があった場合のみ）。
まとめ：楽天証券の追加認証は避けられないが、減らす工夫はできる
楽天証券の二段階認証は不正ログインから資産を守るための重要な仕組みです。完全に解除することはできませんが、環境を安定させることで認証頻度を大きく減らすことは可能です。
毎回の電話認証が煩わしいと感じた場合は、端末・ブラウザ・回線の固定、Cookie維持などを試してみてください。
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