「リスクリワード1以下でも勝率が高ければプラスになるのでは?」という疑問は、トレードを始めたばかりの人からベテランまで多くが一度は考えるテーマです。実際、勝率7〜8割を誇るトレーダーも存在し、その中にはリスクリワード1以下で利益を出し続ける人もいます。本記事では、その前提条件や注意点を詳しく解説しながら、実践的な戦略のヒントをお届けします。
そもそもリスクリワードとは?
リスクリワードとは「損失に対してどれだけの利益を狙うか」を数値化したもので、例えば1:2であれば「1万円の損失に対して2万円の利益を狙う」設定です。
一般的に多くの書籍やトレード指南では「1:2以上」が理想とされており、その理由は勝率が低くても資産を増やせるからです。勝率が50%でもリスクリワードが2なら、長期的には利益が出せる計算になります。
リスクリワード1以下でも利益が出せるのか?
答えは「条件次第でYES」です。勝率が7割以上ある場合、リスクリワードが1:0.8や1:0.7であってもプラスになります。
たとえば、1:0.8(リスク1万円、リターン8千円)で10回トレードし、勝率70%だと。
- 勝ち7回×8千円=5万6000円
- 負け3回×1万円=3万円
→ 差し引き+2万6000円となり、利益が残る計算です。
リスクリワードが悪い場面が多い理由
実際のトレードでは「損切り幅が小さい=ノイズにすぐ負ける」「利益を伸ばす余地が少ない=早利確しやすい」など、リスクリワードを良くするのが難しい場面が多くあります。
特にボラティリティが低いレンジ相場では、エントリーからすぐ反転してしまうケースが多いため、「リスクを大きく、リワードを小さく」せざるを得ないと感じる場面が増えます。
リスクリワード1以下でも通用する戦略の特徴
- 高勝率のロジックに基づいている(例:レンジ逆張り)
- ストップロスの位置が統計的に正しい
- エントリーポイントが絞られていて、再現性がある
具体的には、ドル円の短期逆張りスキャルピングや、日経先物のレンジ反発トレードなどが該当します。これらの戦略では「当たりやすさ」が重要であり、リスクリワードの低さを高い勝率でカバーしています。
逆に注意すべき点は?
・勝率が下がったときに損益バランスが急崩壊する
・精神的に損切りが多くなると迷いが出やすい
・スプレッドや手数料で優位性が削られやすい
たとえば勝率が60%に下がると、先ほどの1:0.8の例でも利益はゼロになります。つまり「勝率が安定して高いこと」が前提条件です。
まとめ:リスクリワード1以下でもOK。ただし勝率の安定が最重要
リスクリワード1以下で利益を出すことは可能ですが、以下の条件を満たす必要があります。
- 勝率が安定して7割以上である
- その手法における再現性と優位性が確認されている
- 損切りを適切に設定し、感情に左右されない
リスクリワードだけでなく、トータルの損益構造(勝率×平均利益−負け率×平均損失)がプラスなら、その手法は有効です。大切なのは「数字のバランスと自分の性格に合った運用」なのです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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