米国株投資が一般的になった今、SBI証券の米国株アプリを利用してドルで資産を保有する人が増えています。しかし、いざ日本円で引き出そうとすると「円貨出金と外貨出金、どちらが手数料的にお得なの?」という疑問が出てくるのも自然です。この記事では、最終的にどちらの出金ルートがお得になるのか、具体的な数字と手数料体系をもとに比較解説します。
円貨出金と外貨出金の違いとは
円貨出金とは、SBI証券内で保有しているドルを日本円に換金し、そのまま指定口座へ出金する方法です。この場合、SBI証券が提示する為替レート(スプレッド含む)で自動的にドルが円に両替されます。
外貨出金は、ドルのまま住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座へ送金し、住信SBI側で円に換金する方法です。この方法では、為替手数料を抑えることができる可能性があります。
SBI証券の為替手数料とレート
SBI証券で円貨出金する場合の為替手数料は、1ドルあたりおおよそ25銭(0.25円)です。たとえば1,000ドル換金する場合、手数料として約250円がかかります。
一方、住信SBIネット銀行では、外貨から円への両替時に通常の為替コストが1ドルあたり4銭~7銭程度です(為替コースによって異なる)。この差は10,000ドルなら1,800円以上の違いにもなります。
実際にお得になるパターンの具体例
例えば、以下のようなケースで比較してみます。
方法 | ドル額 | 手数料 | レート(仮) | 円換算額 |
---|---|---|---|---|
SBI証券(円貨出金) | 1,000ドル | 25銭 | 150.00円 | 149,750円 |
住信SBI(外貨出金) | 1,000ドル | 7銭 | 150.00円 | 149,930円 |
このように、わずかな為替差であっても金額が大きいほど損益が出やすく、為替手数料が低い住信SBI銀行の方がトータルで有利になることが多いです。
住信SBI銀行を活用するメリット
住信SBIネット銀行では、為替手数料の優遇コース(プレミアム円定期預金連動など)を活用することでさらに手数料が下がる場合があります。また、ドルを一部ずつ日本円に換金するなど、柔軟な資金管理が可能です。
一方で、手続きが2段階になるため、「すぐに現金化したい」「操作に自信がない」といった方は、SBI証券の円貨出金が手軽というメリットもあります。
どちらを選ぶべきか?判断基準
- ドルの金額が大きい → 住信SBIを経由した方が有利
- 即時に円にしたい → SBI証券で円貨出金が便利
- 外貨普通預金口座を持っている → 住信SBIを活用
- 為替レートの動向を見て両替したい → 住信SBIの方が柔軟
総合的に見ると、外貨出金→住信SBIで両替の方が手数料的に得をするケースが多いですが、取引金額や状況に応じて判断しましょう。
まとめ
SBI証券の米国株アプリで保有するドルを円に換金するには、円貨出金と外貨出金の2パターンがあり、手数料の観点では住信SBIネット銀行を経由した外貨出金が有利となるケースが多く見られます。
ただし、取引の手軽さや即時性を求めるならSBI証券内での円貨出金も選択肢の一つです。投資スタイルや金額に応じて、最適な方法を選びましょう。

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