外国株投資で為替リスクをどう考える?円高・円安が利益に与える影響と対策

株式

外国株式を購入する際、日本円を米ドルやユーロなどの外貨に換えて投資することになります。そのため、株価の変動だけでなく、為替相場の動きも利益や損失に直結します。本記事では、外国株投資における為替リスクについて詳しく解説し、実際の投資判断にどう生かすかをご紹介します。

為替が株価と関係なく損益を左右する理由

外国株を日本円で購入する場合、例えば1ドル150円の時に100ドルの株を買えば、15,000円相当の投資となります。しかし、その株を売る時に1ドル130円になっていたら、株価が100ドルのままでも13,000円の円換算となり、為替差損が発生してしまいます。

逆に、円安になっていれば為替差益が発生することもあります。これは株式自体の価格が変動していないにもかかわらず、為替相場の影響で損益が出る典型例です。

実例:円高で売却損になるケース

ある投資家が、1ドル140円の時に1,000ドル分の外国株を購入したとします。日本円で14万円です。半年後、株価は1,000ドルのままで変わっていませんが、為替が1ドル125円に円高となっていた場合、売却時の円換算額は12万5,000円となり、為替だけで1万5,000円の損となります。

株価だけを見ていた場合には気づきにくい損失ですが、為替相場を考慮していないと、実際のリターンにギャップが生じてしまうのです。

為替リスクを抑えるには?

為替リスクを軽減する方法には以下のようなものがあります。

  • 為替ヘッジ付きの外国株投資信託を利用する
  • 長期保有で為替変動の平均化を狙う
  • 為替相場が有利なタイミングで売買する
  • 複数通貨分散でリスクを分散する

たとえば米ドルだけでなく、ユーロやオーストラリアドル建てのETFや株式に投資することで、一国通貨への依存度を下げることができます。

投資判断における為替の見方

短期売買を狙う場合は為替のタイミングを重要視する必要があります。一方、長期投資では多少の為替変動は誤差と考えることもできます。

また、企業によっては円高の恩恵を受けやすい外需型企業(輸出型)や、円安に強い内需型企業があるため、業種ごとの為替感応度も投資判断の材料となります。

為替の情報をどう把握するか

為替相場は日々変動しますが、以下の方法で把握・分析が可能です。

  • 為替チャートアプリや証券会社のツール
  • 経済指標(米国雇用統計、日銀・FRBの金融政策)
  • 専門メディアやニュースサイトでの為替見通し

為替予測は難しい部分もありますが、過去のトレンドや材料をもとに、大きな方向性を押さえておくことが重要です。

まとめ:為替も含めて外国株投資はトータルで考える

外国株式投資は、株価の動きだけでなく、為替相場の変動にも注意が必要です。株価が好調でも円高が進めば損失が出るケースもありますし、逆に株価がやや下がっても円安なら利益が出ることもあります。トータルでの資産変動を把握し、為替も投資判断の要素として取り入れることが、損しない外国株投資の第一歩です。

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