ニュースで「日本の対外純資産が過去最高を更新」といった報道を目にすることがありますが、これらの用語の意味や、円安が資産評価に与える影響について理解するのは難しいかもしれません。この記事では、対外資産と対外純資産の違いや、円安による資産評価の仕組みを、具体例を交えてわかりやすく解説します。
対外資産と対外純資産の違いとは?
対外資産とは、日本の政府、企業、個人が海外に保有する資産の総額を指します。これには、外貨準備高、対外融資、海外投資などが含まれます。
一方、対外純資産は、対外資産から対外負債(海外からの借入や投資など)を差し引いたものです。つまり、対外純資産 = 対外資産 – 対外負債となります。
円安が資産評価に与える影響
円安になると、外貨建ての資産を円に換算した際の評価額が増加します。例えば、1ドル=100円のときに1万ドルの資産は100万円ですが、1ドル=120円になると120万円になります。これは、円安によって同じドル建て資産の円換算額が増えるためです。
このように、円安は外貨建て資産の円評価額を押し上げ、結果として対外資産や対外純資産の増加につながります。
具体例で理解する円安の影響
例えば、ある企業が海外に1万ドルの資産を保有しているとします。為替レートが1ドル=100円のとき、その資産の円換算額は100万円です。もし円安が進行し、1ドル=120円になると、同じ1万ドルの資産は120万円となり、円換算額が20万円増加します。
このように、為替レートの変動は外貨建て資産の評価額に直接影響を与えます。
対外純資産の増加とその背景
日本の対外純資産が増加している背景には、企業の海外進出や投資の拡大があります。特に、製造業やサービス業が海外市場での展開を強化しており、これが対外資産の増加につながっています。
また、円安が進行することで、外貨建て資産の円評価額が増加し、対外純資産の増加を後押ししています。
まとめ
対外資産と対外純資産の違いや、円安が資産評価に与える影響について理解することは、経済ニュースを正しく読み解くために重要です。円安が進行すると、外貨建て資産の円評価額が増加し、対外純資産の増加につながります。これらの知識を持つことで、国際経済の動向をより深く理解することができます。

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