海外FXでは高レバレッジが特徴の一つですが、証拠金維持率や両建ての運用について正しく理解していないと、大きな損失につながる可能性もあります。この記事では、証拠金維持率700%でEUR/USDを両建てしている場合のリスクや注意点について詳しく解説します。
証拠金維持率とは何か?
証拠金維持率とは、保有ポジションに対してどれくらい余裕があるかを示す指標です。一般的に維持率が100%を下回るとロスカットの対象となるため、できるだけ高く維持することが望ましいとされています。
例:残高10万円、必要証拠金1万円なら、維持率は1000%。700%という数字は決して低くありませんが、安心しきって良いわけでもありません。
両建てで維持率が700%になる仕組み
両建てとは、同一通貨ペアに対して売りと買いのポジションを同時に保有することです。たとえば、EUR/USDの買いと売りを同時に持つことで、相場がどちらに動いても含み損益が相殺されます。
この際の証拠金は「片側のみ計上される」業者が多く、XMなどの一部海外FX業者では必要証拠金が大きく軽減されるため、維持率が一見高くなりやすいのです。
スプレッド拡大によるリスクとは?
両建てでも油断できない理由の一つがスプレッドの拡大です。特に経済指標発表時などにおいては、スプレッドが一時的に数十pipsに広がることがあります。
スプレッドが拡大すると、買いポジションはBid価格で評価され、売りはAsk価格で評価されるため、両方で大きな含み損が発生する構造になります。これにより、維持率が一気に低下してロスカットされる可能性が出てきます。
両建て戦略の有効性と限界
両建ては確かに一時的なリスクヘッジにはなりますが、永久的な安全策ではありません。為替スワップや証拠金の扱い、スプレッド変動など、見落としがちな要素も多く存在します。
実際に、スワップポイントがマイナスになることで、長期間ポジションを保有するだけで損失が積み上がるケースもあります。また、一部業者では両建てが禁止または制限されている場合もあるため、事前に確認が必要です。
リスク管理のポイント
証拠金維持率を高く保つことはもちろん重要ですが、実効レバレッジを抑えたポジション管理、スプレッド拡大への備え、スワップポイントの把握など、多角的なリスク管理が欠かせません。
両建て時にも「ストップロスを入れる」「一定の含み益・含み損で手仕舞う」など、明確なルールを設定しておくことで、突発的な損失を未然に防ぐことができます。
まとめ:証拠金維持率700%でも安心は禁物
レバレッジ1000倍、両建て、証拠金維持率700%という条件は一見安全に思えますが、スプレッド拡大やスワップコストを軽視すると大きな損失を被るリスクがあります。
見た目の数値だけに惑わされず、複数の視点からリスクを管理することが、海外FXで長く生き残る鍵となります。

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