財源のない減税と円安・物価高のメカニズムをFX初心者向けにわかりやすく解説

外国為替、FX

最近SNSなどで「財源のない減税をしたらハゲタカファンド(HF)に攻撃されて円が暴落し、物価が高くなる」といった話題が出ています。これがどういう仕組みなのか、専門用語を避けながら、できるだけ身近な例でわかりやすく説明していきます。

そもそも「財源のない減税」ってどういうこと?

本来、政府が税金を減らす(=減税)場合、足りなくなった分はどこかから補う必要があります。その補いが「財源」です。たとえば、政府が支出を減らしたり、ほかの税金を増やしたりしてバランスを取ります。

でも、何の裏付けもなくただ「税金を減らすよ」とすると、足りない分を借金でまかなうことになります。つまり、国の借金(国債)がどんどん増えることになるのです。

なぜそれが円安(円の価値が下がる)につながるのか

借金が増え続けると、外国の投資家たちは「この国はちゃんとお金を返せるのかな?」と不安になります。そうすると、「日本円を持っていたくない」「この国に投資するのは危ない」と思い、円を売ってドルなど他の通貨に換える動きが加速します。

円を売る人が増えると、当然円の価値は下がります。これが「円安」です。

ハゲタカファンド(HF)とは何者か?

HFとは、いわゆる「ヘッジファンド」のことです。これは投資のプロ集団で、利益を得るために各国の通貨や株を売買しています。彼らは政府の政策や経済の動きに敏感で、「この国は危ない」と判断したら大量に円を売ってきます。

この動きを「攻撃」と表現しているのが、元の投稿の意味です。

円安になると、なぜ物価が上がるのか?

日本は多くのものを海外から輸入しています。たとえば石油や小麦、電子部品など。円安になると、同じ商品を買うのにもたくさんの円が必要になります。

つまり、円安は輸入品の値段を上げる → 輸入原材料を使う製品の価格が上がる → 私たちの生活費が上がる、という流れになります。

例え話で理解しよう:家計にたとえると?

たとえば、あなたの家が毎月の収入に対して支出がオーバーし、足りない分を毎月借金でまかなっていたとしましょう。しかも、返済の計画はないまま。そうすると、近所の人たちは「あの家は大丈夫か?」「お金返せるのか?」と不安になります。

その結果、誰もあなたにお金を貸さなくなり、通貨(ここでは「信用」)の価値が下がります。それと似たことが、国の通貨にも起こるのです。

まとめ:減税=悪ではないが、バランスと信頼がカギ

政府が減税をすること自体は悪ではありません。しかし、財源がないまま行えば、「この国はお金にルーズだ」と見なされ、通貨が売られ、円安と物価高に直結します。FXの初心者であっても、こうした仕組みを理解しておくことはとても大切です。

一見小難しく見える経済の話も、身近な例で置き換えると理解が進みます。今後の政策や経済ニュースを見る際の参考になれば幸いです。

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