投資の世界では「S&P500に勝てないのは当たり前」という言葉をよく耳にします。一方で、アップルやテスラ、エヌビディアといった個別銘柄は短期間で株価が何倍にもなった実例もあり、インデックス投資より個別株の方が儲かるのでは?と感じる方も多いでしょう。本記事では、なぜ多くの投資家がインデックス投資を勧めるのか、その理由と誤解を解説します。
インデックス投資が選ばれる理由
インデックス投資は、株式市場全体に幅広く分散投資を行う手法です。たとえばS&P500は、米国の代表的な上場企業500社に投資していることになります。この方法の最大のメリットは「安定性と長期的な平均リターン」が期待できることです。
米国の株式市場は過去数十年にわたり、年平均7%前後のリターンを出しており、これを大きく下回ることなく運用できるのがインデックス投資の強みです。
個別株は「知識」と「運」が試される
テスラやエヌビディアのように数年で数倍以上になる株も確かに存在します。しかしそれらを「事前に」選んで「適切なタイミングで」売買できる投資家は極めて少数です。
例えば、2018年時点でテスラに100万円を投資していれば現在は1000万円近くになっていますが、当時は赤字続きで「潰れるかも」とまで言われていました。冷静な判断と相応のリスクを負える覚悟が必要です。
S&P500より勝ちやすいのは本当か?
理論上、S&P500の成分銘柄にはGAFAMやテスラも含まれているため、それらが上昇すれば指数全体も上がります。しかし、個別株だけに集中投資すれば確かにS&P500を上回るリターンを得る可能性もあります。
ただし、それはあくまで「当てれば」の話。多くの投資家が陥るのは「たまたま上がった株」に後追いで飛び乗り、高値掴みをしてしまうことです。
個別株投資の罠と実例
以下はよくあるケースです。
- バブル銘柄への投資:流行に乗った銘柄(例:2020年のズームやペロトンなど)に遅れて参入し、その後暴落。
- 売るタイミングを逃す:2倍になった時に利確せず、株価が戻ってしまう。
- 情報の非対称性:プロ投資家が持つ情報と、一般投資家が得られる情報には差があります。
初心者が投資で成功するには
初心者ほどインデックス投資をベースに考えるべきです。その上で、少額で個別株に挑戦し、経験値を積むことは悪いことではありません。重要なのは「なぜ買うのか」「どうなったら売るのか」を自分の中で明確にしておくことです。
また、分散投資やリスク管理を徹底することで、資産全体へのダメージを最小限に抑えることができます。
まとめ:インデックスと個別株は役割が違う
S&P500に勝てないのは投資家として失敗というわけではありません。むしろ、長期的に安定した資産形成を目指すならインデックス投資は非常に合理的な手法です。
個別株で大きなリターンを得るには、それ相応の知識とリスクへの覚悟が必要。だからこそ、多くの投資家が「S&P500に勝てなくても当然」と考えるのです。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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