6月10日午後の急落はMSQが原因？日経先物の動きを徹底解説

株式

2025.06.11

2025年6月10日午後2時ごろ、日経225先物（ミニを含む）が急落しました。その背景に“MSQ”（メジャーSQ）を疑う声がありましたが、本当に影響があるのでしょうか？この記事ではSQとは何か、急落との関係、今後の注意点を分かりやすく整理してお伝えします。

SQ・MSQとは何か？

SQ（Special Quotation＝特別清算指数）は、日経225先物・オプションの決済に使われる基準価格です。3月・6月・9月・12月の第2金曜日が「メジャーSQ」であり、これが“MSQ”と呼ばれます。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

SQ週にはポジション調整が活発になり、市場のボラティリティが高まることが指摘されています。特にSQ前日の水曜日は「魔の水曜日」と呼ばれ、急変動が起こりやすいです。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

今回の急落はちょうどMSQ週の最終日直前に発生しています。SQ前後のポジ調整による売り圧力が強まった可能性が高いでしょう。

ただし、MSQだけが原因ではありません。背景には米国株の動向、為替、海外勢の需給など様々な要素が絡むため、SQ週特有の需給変動と市場環境の複合要因と考えられます。

過去の例を見ても、メジャーSQの前後では日経平均や先物価格が大きく動きやすい傾向があります。

例えば2021年9月のMSQ時には前場までは戻り相場でしたが、SQ通過後は変動が収束するケースがありました。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

これらの要素が複雑に影響し合うため、SQ週は特に慎重な相場運用が求められます。

苦しい値動きを避けるには、SQ週前後はポジション調整を意識し、相場変動リスクに備えることが重要です。

また、米株や為替など相関資産を注視し、大きなイベントと重なる日は特に注意しましょう。

6月10日の急落は、MSQ週に典型的なポジション解消や需給変化と合致しており、MSQの影響は大きかったと考えられます。ただし、それだけでなく、相場全体の文脈で読み解く必要があります。

SQ週の相場は予測が難しいため、リスク管理と市場全体の動向把握を徹底して、落ち着いた投資判断を心がけましょう。

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