新NISA制度がスタートし、投資初心者から経験者まで多くの人が「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))」を選択しています。世界中に分散投資できるこのファンドは、長期投資に適しているとされる一方で、「このまま持ち続けて損しないのか?」と不安になる声も少なくありません。今回は、新NISAでオルカンを保有することの意味やリスク、そして投資判断に役立つポイントを詳しく解説します。
オルカンとは?特徴と魅力を解説
「オルカン」とは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称で、世界中の株式市場に広く分散投資するインデックスファンドです。
米国を中心に先進国、新興国を含むおよそ50か国以上の株式に投資することで、特定の国や業種に偏らず、リスクを分散することが可能です。また、信託報酬も年率0.05775%(2024年7月時点)と業界でも最安水準で、長期でのコスト負担が軽いことも特徴です。
新NISA制度との相性の良さ
新NISAは、成長投資枠とつみたて投資枠の合計で年間360万円まで非課税で投資可能な制度です。オルカンはつみたて投資枠の対象であり、長期で積み立てることで、複利効果と非課税メリットを最大限に活かすことができます。
たとえば、毎月3万円を20年間積み立てた場合、利回り5%で運用できれば元本720万円に対し約1,236万円まで資産が成長すると想定できます(税引前)。新NISAならこれに対する約20%の課税が不要なのです。
オルカンを持ち続ける際のリスク
一方で、投資である以上、元本保証はなく、短期的には損失が出る可能性もあります。たとえば、リーマンショックやコロナショックのような世界的な経済危機が起これば、ファンドの評価額は大きく下がることも。
また、為替の影響も受けるため、円高が進行すれば円ベースでのリターンは目減りします。これらのリスクを踏まえ、短期的な価格変動に一喜一憂せず、20年単位で考える視点が求められます。
実際の投資家の声
30代会社員:「暴落局面でも積立額を増やすようにしていたら、数年後にプラスに転じました。時間が味方してくれると実感しています。」
50代パート主婦:「値動きが怖くて売ろうか悩んだ時期もあったけど、毎月自動で積み立ててたら今では大きな含み益になっています。」
損を避けるために心がけること
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投資の目的を明確にする:何のために投資しているかを意識することで、途中でぶれずに続けられます。
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暴落時に慌てない:下落局面では「買い場」と捉えて冷静に対応することが重要です。
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定期的にメンテナンス:年に一度はポートフォリオを見直し、過剰なリスクを取っていないか確認しましょう。
まとめ:オルカンは長期投資に適した選択肢、焦らずコツコツ続けることが成功のカギ
新NISAとオルカンの組み合わせは、長期的な資産形成を目指す上で非常に合理的な手段です。短期的な値動きに惑わされず、継続的に積み立てていくことで、「損をする」というよりも「成長の恩恵を受ける」可能性の方が高くなります。
「焦らず・欲張らず・続ける」──この3つの原則を守れば、オルカン投資は安心して取り組める選択肢となるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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