株式取引を始めたばかりの方にとって、「売却したのにお金が戻ってこない!」という状況は不安になるものです。特に楽天証券のiSPEEDアプリでは『預かり金』という表記があり、混乱する方も多いようです。本記事では、iSPEEDアプリでの預かり金の意味や、銀行口座への反映タイミングについてわかりやすく解説します。
iSPEEDアプリに表示される『預かり金』の意味とは?
まず『預かり金』とは、証券口座内に現金として保管されている資金を指します。つまり、売却が完了した株式の代金が、証券口座に反映された状態のことです。
たとえば6月5日に株を売却した場合、証券口座の「預かり金」欄に売却金額が表示されますが、これはまだ銀行口座へ移動していない状態です。
なぜすぐに銀行口座へ反映されないのか?
株式の売却代金は、約定日の2営業日後に受渡日を迎えるという決まりがあります。これを「受渡日T+2ルール」と呼びます。たとえば、6月5日(水)に売却した場合、実際にお金が使えるのは6月7日(金)になります。
これは証券取引所のルールによるもので、楽天証券に限らずどの証券会社でも同じ処理がされます。
楽天銀行への出金処理の手順
受渡日を迎えて預かり金として反映された資金を、自分の楽天銀行に移すには以下の操作が必要です。
- 楽天証券のWebサイトにログイン
- 『マイメニュー』から『入出金・振替』を選択
- 『出金』タブから楽天銀行を指定して金額を入力
- 出金指示を確定する
なお、楽天銀行とのマネーブリッジ設定を有効にしていれば、自動スイープによって毎営業日夜間に自動で楽天銀行へ資金が移されます。
『預かり金』が動かないときに確認したいこと
もし売却から数日経っても「預かり金」のままで動かない場合は、以下を確認してみてください。
- 受渡日を過ぎているか? T+2営業日が経っているかを確認
- 出金指示をしていないか? 自動ではなく手動出金が必要な場合も
- マネーブリッジ設定がオフになっていないか? 自動スイープが行われているか確認
出金処理が反映されるのは、通常当日~翌営業日です。週末を挟むと翌週になることもあります。
初心者にありがちな混乱とその対処法
株を始めたばかりの方は、「株を売った=即現金になる」と思いがちですが、証券取引には受渡しというタイムラグがあります。これは証券の世界では常識ですが、初心者にはわかりにくい点です。
不安なときは、楽天証券のカスタマーサポートに問い合わせるか、公式サイトのヘルプセンターを活用すると安心です。
まとめ:『預かり金』はあなたの資産。焦らず正しい手続きを
iSPEEDアプリに表示される『預かり金』は、すでにあなたのものですが、楽天銀行口座にはまだ移っていない状態です。受渡日を待ち、出金手続きを行えば数日以内に銀行口座に反映されます。
株式投資にはさまざまなルールがありますが、焦らず一つずつ理解していけば、安心して資産運用ができます。今後の取引に役立ててください。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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