MT4(MetaTrader4)を使っていて「時間がおかしい」と感じたことはありませんか?実はこれはMT4に特有の仕様に起因するもので、故障や設定ミスではありません。本記事では、その理由をわかりやすく解説し、正しい対処法まで紹介します。
MT4の時間はなぜズレているように見えるのか?
MT4の時間は「パソコンのローカル時間」ではなく、「ブローカーのサーバー時間」に基づいて表示されます。そのため、日本時間(JST)と比べてズレがあるように見えるのです。
例えば、日本時間が午前9時でも、サーバー時間が午前2時であれば、MT4上では2:00と表示されます。これはMT4自体の設計によるもので、GMT(グリニッジ標準時)やUTC+0を基準にしている場合が多くあります。
サマータイムとサーバー時間の影響
もう一つ注意すべきは「サマータイム」の存在です。多くのブローカーは、夏時間に応じてサーバーのタイムゾーンを自動で調整します。その結果、冬と夏でMT4の表示時間が1時間ズレることがあります。
たとえば、冬はサーバー時間がGMT+2、夏はGMT+3と設定されるブローカーも珍しくありません。この変化により、インジケーターやエキスパートアドバイザー(EA)などが時間に依存する場合、ズレた動作になることがあります。
日本時間とMT4時間の違いを把握する方法
「今のMT4時間は日本時間で何時なのか?」を簡単に把握するには、以下のような方法があります。
- チャート上に「時間表示インジケーター」を追加する
- MT4の「マーケットウォッチ」から現在時刻を確認する
- ブローカーの公式サイトでサーバー時間の説明を確認する
実際に「JPN_Time」という無料インジケーターを使えば、チャート上に日本時間を直接表示することができます。
ズレがあるとどんな影響があるのか?
この時間のズレによって、以下のような影響が出ることがあります。
- 日本の経済指標発表とローソク足のタイミングが一致しない
- 日足や4時間足の始まりのタイミングが日本時間と異なる
- EAのエントリーやロジックが想定外の時間に実行される
特にデイトレードやスキャルピングを行う場合、タイミングのズレはトレード成績に直結する可能性があるため、注意が必要です。
ズレを前提にした正しい使い方と工夫
時間のズレを回避するというより、「ズレがあることを前提に活用する」ことが重要です。以下のような工夫が役立ちます。
- EAやインジケーターの設定で「サーバー時間基準」を明確にする
- 経済指標の発表時間をGMT基準で把握する
- 複数の時間表示を並べて比較できるようにする
例えば、複数のMT4を起動し、ひとつはGMT表示、もうひとつはJST表示のインジケーターを入れておくという方法もあります。
まとめ:MT4の時間ズレは仕様と理解して活用しよう
MT4の時間表示が「おかしい」と感じるのは自然ですが、それはMT4の仕様によるものです。サーバー時間に基づいて表示されているため、パソコンの時計や日本時間とは異なるのです。ですが、この仕様を正しく理解し、補助的なインジケーターなどを活用することで、問題なく使いこなすことができます。
MT4を快適に使うには「時間ズレ=異常」ではなく、「時間ズレ=仕様」と受け止め、それを前提に工夫する姿勢が大切です。

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