FANG+を売却すべきか?株高時の積立NISAと成長投資枠の最適な運用戦略

資産運用、投資信託、NISA

積立NISAや成長投資枠を活用して資産形成を進める中で、「株高の今、利益が出ている銘柄を売却すべきか?」という悩みは多くの個人投資家にとって共通のテーマです。特にFANG+のようなテック銘柄に投資している方は、相場のボラティリティが高く、タイミングの判断が難しくなります。

成長投資枠と積立投資枠の違いを理解する

新NISAでは「成長投資枠」と「積立投資枠」の二本立てになっています。
成長投資枠は年間240万円までの枠で、ETFや個別株などを含む幅広い商品に投資が可能で、売却も自由です。一方、積立投資枠は年間120万円で、毎月の積立型を基本としています。

今回のようにFANG+などの個別株・ETFは成長投資枠で運用されている場合、株高のタイミングでの売却は選択肢のひとつとして十分現実的です。非課税期間中であれば利益に税金がかからないため、利益確定の好機ともいえます。

株高局面で利益確定するメリット

FANG+は過去数年で非常に高いリターンを出してきた一方で、米国金利や政治要因に大きく影響を受ける傾向もあります。2024年以降、米大統領選挙やAI銘柄の過熱感から調整リスクが高まるとの声もあります。

今のように含み益が出ている状態で一部を売却して現金化することは、リスク管理の観点からは有効です。さらに、今後株価が下がった際に再購入する「押し目買い」に備えた現金保有比率の向上にもつながります。

利益確定後の運用戦略

売却した資金は、必ずしもすぐに再投資する必要はありません。「一時的に現金で持つ」という選択肢も立派な運用戦略です。下落時にすぐに再エントリーできるよう準備しておけば、リスクとリターンのバランスを取った運用ができます。

例えば、売却益の一部をあえてドル建てMMFや短期債に置いておくことで、為替や金利の変動に対して柔軟に対応することも可能です。

「持ち続ける」戦略の考え方

一方で、FANG+のような指数は長期的な成長を見込んで設計されているため、「そのままホールドする」という選択肢も正解の一つです。特に資産全体の中でバランスが取れており、含み益も長期で保有するつもりであれば売却を急ぐ必要はありません。

現金保有比率を高めたい理由がなければ、NISAの非課税メリットを最大限活かすという観点でホールドも合理的です。

分割売却という第3の選択肢

「一括で売るか、全く売らないか」の二択にせず、一部を売却して利益を確定し、残りをホールドするという選択肢もおすすめです。これにより利益を確保しながら、将来の値上がりにも参加することができます。

仮にFANG+の評価額が120万円あった場合、半分の60万円を売却し、残りを運用継続するなど、柔軟な対応が可能です。

まとめ:今後の相場不確実性に備えた柔軟な対応が重要

FANG+など成長性の高い銘柄を株高局面でどう扱うかは、投資家のリスク許容度や将来の資金計画によって最適解が変わります。売却して現金を増やすもよし、保有し続けて資産成長を狙うもよし、どちらも合理的な選択肢です。

最も大切なのは、自分の目的とリスク許容度に合わせた判断をすることです。一部売却+様子見+買い増し余力確保といった分散戦略も、有効な選択肢として検討してみてください。

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