大学生など若年層を中心に、FX(外国為替証拠金取引)を利用したマルチ勧誘が横行しています。SNSや友人関係を通じて勧誘され、最初は「勝てている」ように見えるトレード画面が共有されることも少なくありません。では、なぜ最初は稼げるように見えるのでしょうか?本記事では、その裏側を丁寧に解説します。
マルチ勧誘とFXの組み合わせとは?
マルチ勧誘とは、商品やサービスの販売を装いながら、実質的には会員を紹介することで利益を得る構造(マルチ商法)です。FXを使った手法では、「入会金◯万円でトレードノウハウを提供」「Zoomで学べる」などの触れ込みで勧誘が行われます。
こうした手法では、実際の利益よりも“夢”や“成功イメージ”を売ることが目的であることが多く、トレード技術自体が未熟なまま自己流で運用しているケースもあります。
なぜ最初は「勝てる」ように見えるのか
1. 偶然の利益
初心者でも、短期的に相場が味方すれば利益が出ることがあります。特にFXはレバレッジが効くため、わずかな値動きでも大きく増えることがあります。
2. デモ口座や編集された画像
SNSで見るトレード画面は、デモ口座や加工されたスクリーンショットである可能性もあります。派手な利益を見せることで信用させ、勧誘の材料にするのです。
実際の運用はどうなのか?
仮に教えられたノウハウが実在したとしても、短期的な勝ちが長期的に続くとは限りません。特に初心者が経験もないまま高額を投じるのは、非常にリスクの高い行為です。
加えて、知識やスキルよりも「再現性のない運」に頼った取引になっていることが多く、数ヶ月以内に全額を失ってしまう例も少なくありません。
「才能」や「地頭」があるから勝っているのか?
もちろん、例外的に才能ある人が自己研鑽で勝ち続けるケースもあります。しかし、才能だけで勝ち続けられるほどFXは甘くありません。長期的に利益を出すには、リスク管理、継続的な勉強、分析力などが必要です。
また、初期段階で多少勝ったとしても、それは「本当の実力」ではなく「環境や偶然」によるものである可能性が高いです。
違法性のある勧誘に注意
入会金を徴収し、その紹介者に報酬が渡る構造は、特定商取引法の連鎖販売取引に該当することがあり、適切な表示や説明義務を果たしていない場合、違法となるリスクがあります。
大学生や未成年が被害に遭った場合には、消費生活センターなどへの相談も有効です。
まとめ:冷静な判断が身を守る
FXとマルチ勧誘が結びついた勧誘は、最初は魅力的に見えるかもしれません。しかし、その多くは持続性や再現性が乏しく、リスクばかりが高いものです。短期的な利益やSNSの投稿に惑わされず、情報の出所やリスクを冷静に判断することが重要です。
「勝てる人」と「騙す人」の違いを見抜く目を養うことこそが、あなたの資産と人生を守る第一歩です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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