「1ドル=100円」「1ドル=80円」など為替レートの話になると、輸入・輸出の得か損かが分かりにくく感じる人も多いはず。特に「リンゴを買ったとき・売ったときの金額が合わない?」という疑問はよく出ます。この記事では、円高・円安と貿易の関係を、わかりやすい数字と図解的な説明で解説します。
円高・円安とは?意味と影響をまず確認
円高:1ドル=100円 → 1ドル=80円になる
→ 円の価値が上がった(少ない円で1ドルを買える)
円安:1ドル=100円 → 1ドル=120円になる
→ 円の価値が下がった(たくさん円を払わないと1ドルにならない)
この変化が、外国から「買う(輸入)」場合と、「売る(輸出)」場合でどう影響するかを次に見ていきましょう。
輸入時:リンゴを1000個(1個=1ドル)買うケース
■為替レート1ドル=100円のとき
→ 1000個×1ドル×100円=100,000円の出費
■為替レート1ドル=80円(円高)のとき
→ 1000個×1ドル×80円=80,000円の出費
円高になると、同じドル価格の商品でも安く買える=輸入に有利です。
輸出時:リンゴ1000個を1個=1ドルで売る場合
■為替レート1ドル=100円のとき
→ 1000個×1ドル=1000ドル
→ 円にすると:1000ドル×100円=100,000円の利益
■為替レート1ドル=80円(円高)のとき
→ 1000ドル×80円=80,000円の利益
円高になると、同じドルで売っても円にすると少ない=輸出に不利になります。
「出費80,000円なのに、なぜプリントは“出費 -80,000円”と書いてあるの?」
これは「以前よりも出費が減った(=メリット)」という意味でマイナスをつけているだけです。
出費がマイナス=お金が減ったのではなく、使うお金が少なくて済んだという表現です。
同様に「利益+80,000円」とあるのは、「円高で利益が減った」意味ではなく、円で得られる金額のことを直接書いているだけです。
円高・円安の損得をまとめて覚えるコツ
為替 | 輸入 | 輸出 |
---|---|---|
円高(1ドル=80円) | ◎安く買える(出費減) | ×安くしか売れない(利益減) |
円安(1ドル=120円) | ×高くつく(出費増) | ◎高く売れる(利益増) |
つまり、円高=輸入に有利、円安=輸出に有利と覚えれば、テストでも混乱せずに答えられます。
まとめ:リンゴの例から理解する「円の価値と貿易の関係」
・円高では、外国のものを安く買える=輸入に有利
・でも同じドルでも円に換えた金額は減るため、輸出には不利
・金額の表示が「+80,000」や「−80,000」となるのは、変化や利得を表現しているだけで、必ずしも“利益”そのものとは限らない
こうした関係性を整理しておけば、テストでも正確に判断できるようになります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント