レバレッジ1000倍、証拠金維持率10%の設定でゴールド(XAU/USD)ポジションがどの価格でロスカットされるのか、不安になることがあります。この記事では計算の基本構造を丁寧に説明し、具体的な事例で理解できるように解説します。
証拠金維持率とロスカットの基本式
証拠金維持率(マージンレシオ)は次の式で計算されます。
証拠金維持率=純資産÷ポジション必要証拠金×100(%)です。ここで維持率が10%を割ると自動的にロスカットが発動します。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
必要証拠金の求め方と評価損益の関係
ゴールド1ロット=100オンスとして、現在価格Pドル、口座通貨がUSDの場合。
必要証拠金=(100 × P)÷レバレッジ(1000倍)=0.1 × Pドル。
評価損益は、価格変動幅ΔPに対して損失額=100 × ΔPドル。
ロスカット発動価格の計算手順
- 預託した証拠金をAドルとする。
- ロスカットは有効資産(A−100 × ΔP)÷(0.1 × (エントリー価格−ΔP))×100=10%となる価格を探します。
この式をΔP(どれくらい下がるか)について解くことで、約どの価格で維持率10%に達するかを算出できます。
具体例:エントリー価格2000ドル、証拠金1000ドルの場合
例として、エントリー価格を2000ドル、証拠金Aを1000ドルと仮定します。
必要証拠金=0.1×2000=200ドル。
ΔPを求める以下の方程式を立てます。
(1000−100ΔP)÷(0.1×(2000−ΔP))×100=10
これを解くと、ΔP≈約9ドル前後でロスカットとなります。
注意点:正確な結果には取引口座の仕様確認を
実際の取引では、証拠金率やロットサイズ、ロスカット水準(たとえば証拠金維持率80%など)は業者により異なります。また、急激な価格変動や滑りが発生した場合、ロスカット価格は理論値よりも不利になる可能性があります。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
計算の手順まとめ
- ①エントリー価格とレバレッジを確認
- ②必要証拠金=(ロット数×価格)÷レバレッジ
- ③証拠金を入金額とし、評価損益を価格変動で計算
- ④証拠金維持率=(純資産÷必要証拠金)×100 の式を作成
- ⑤維持率が10%になるΔPを解くことでロスカット価格を導出
まとめ:ロスカット価格は計算式で導けるが現実は変動あり
証拠金維持率10%という極めて低い基準は、価格が数ドル下がるだけでも強制決済のリスクを高めます。エントリー価格と証拠金額から数学的に求めることは可能ですが、実際には口座仕様や市場流動性により変動するため、余裕をもった資金管理が重要です。
安心して取引するには、事前に業者のロスカット水準や必要証拠金計算方法を正確に確認しましょう。

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