株式投資は配当金だけが目的じゃない?非上場企業に出資する本当の理由とは

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株式投資というと、配当金や値上がり益(キャピタルゲイン)を期待する人が多いですが、そもそも株式の本来の役割は「出資」にあります。特に非上場企業に出資する投資家の動機は、単なる配当金だけではありません。この記事では、非上場企業への出資における株主のメリットや、株式を長期保有した場合の配当との関係性について解説します。

株式は「企業に資金を提供する代わりに権利を得る」仕組み

株式会社は、資金を調達するために株式を発行します。投資家はその株式を購入することで、会社に資金を提供する代わりに「株主」としての権利を得ます。主な権利には次のようなものがあります。

  • 配当を受ける権利
  • 株主総会での議決権
  • 会社が成長したときの株価上昇による利益

つまり、配当だけでなく会社の成長にも参加できる立場にあるということです。

配当金だけで投資額を回収できる?

配当金は利益の一部を株主に還元する仕組みですが、企業によって方針が異なり「配当を出さない」企業も存在します。また、たとえ高配当企業であっても、投資額を配当金のみで回収するには10年〜20年以上かかることが多く、現実的には株価の値上がり益も合わせて利益を出すケースが一般的です。

例えば、年間配当利回りが4%の株を100万円分購入した場合、元を取るには25年かかる計算になります。配当はあくまで一部であり、最終的な利益は「売却益+配当金」で考える必要があります。

非上場企業に株を買って出資する目的とは

非上場企業に出資する人(エンジェル投資家など)の目的は、次のようなものが挙げられます。

  • 将来の上場による売却益
  • 経営への関与や影響力の獲得
  • 社会的意義のある事業への支援
  • 自社の業務提携や販路開拓目的

特にスタートアップ企業に対して出資する場合、短期的な配当を目的にするのではなく、5年〜10年後のIPOやM&Aでのリターンを狙って投資するケースが多いです。

株式投資の種類:配当重視と成長重視

株式投資には「インカムゲイン(配当)」を重視するタイプと、「キャピタルゲイン(値上がり)」を狙うタイプがあります。投資家は自分のリスク許容度や資産形成の目的に応じて、どちらに重点を置くかを決めています。

たとえば、高配当株として人気のある電力株や通信株は、安定したインカムを求める人に好まれます。一方で、グロース株や未上場株への投資は将来的な大化け(値上がり益)を狙う投資家向けです。

まとめ:配当だけでなく、長期的な視点が株式投資には必要

株式を持つことのメリットは、単なる配当金の受け取りにとどまりません。特に非上場企業に出資する場合は、企業の成長に賭けることで、長期的に大きなリターンを得る可能性があります。株式投資の本質は「企業の未来に参加する」こと。短期的な利益だけでなく、企業とともに歩む長期視点を持つことが重要です。

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