市場外取引とは?初心者が知っておきたいリスクと注意点を解説

株式

株式投資を始めたばかりの方にとって、「市場外取引」という言葉に戸惑うことがあるかもしれません。特に楽天証券などで株を購入した際に、銘柄によって「東証」や「市場外」といった表示が異なるのを見て、不安に思った方も多いのではないでしょうか。

市場外取引とは?その意味を理解しよう

市場外取引とは、証券取引所(例:東証)を介さずに行われる株式の売買のことを指します。通常の取引は取引所内で行われる「立会内取引」ですが、それに対して市場外取引は「立会外取引」とも呼ばれます。

代表的な市場外取引には「PTS(私設取引システム)」や「相対取引」などがあります。楽天証券の場合、「いちにち信用取引」や「PTS取引」が市場外として分類されることがあります。

市場外取引で株を買うときのリスクとは?

市場外取引にはいくつか注意点があります。第一に、取引の流動性が低くなる傾向があるため、売買が成立しにくい場合があります。つまり、欲しい価格で買えなかったり、売りたい時に売れなかったりする可能性があります。

また、価格の透明性が取引所よりも劣る場合があるため、相場から乖離した価格で取引されるリスクもあります。特に初心者は、板情報の確認や価格の比較を怠ると不利な条件で約定してしまう恐れがあります。

市場外での取引は違法ではないが要注意

市場外取引はもちろん違法ではなく、証券会社が提供する正式な取引方法です。ただし、取引の性質上、自己責任の要素が強くなる点に注意が必要です。

例えば、PTS市場では夜間でも取引できるなどのメリットもありますが、注文のマッチングが成立しにくくなる時間帯もあります。特に出来高の少ない銘柄では注意が必要です。

毎月少額で株を買うならどう選べばいい?

初心者が毎月10株ずつ色々な会社の株を買う「積立スタイル」の投資をする場合、基本的には東証などの取引所経由での購入が無難です。流動性も高く、価格も安定している傾向があります。

ただし、PTSを利用すれば取引時間外でも注文が出せるという利点があります。例えば、日中に働いていて通常の立会時間に取引が難しい方には魅力的な選択肢となるでしょう。

実例で見る:同じ銘柄でも市場が違うとどう違う?

ある企業の株を「東証」で100株、「市場外(PTS)」で10株購入したとしましょう。取引価格が同じであれば問題ありませんが、PTSでの価格が高ければその分だけ損失リスクが高まります。

例えば、東証では1株1,000円、PTSでは1,030円で買った場合、30円分の差額がそのまま投資コストの増加となります。このように、同じ銘柄でも市場によって価格が異なる場合があるのです。

まとめ:初心者は基本的に取引所取引がおすすめ

市場外取引にはメリットもありますが、初心者がリスクを抑えて株式投資をするには、まずは東証などの取引所経由の取引を基本とするのが安心です。

投資に慣れてきてからPTSや市場外取引の活用を検討するのが良いでしょう。大切なのは、それぞれの取引方法の特徴を理解し、自分に合ったスタイルで資産形成を進めることです。

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