投資成績を振り返る:直近1年のリターンを測るための考え方と実例紹介

株式

個人投資家にとって、直近1年間の投資成績を把握することは、運用戦略の見直しや今後の方針を決めるうえで欠かせない作業です。しかし、単に損益パーセンテージを比較するだけでは、リスク管理や市場環境を無視してしまう恐れもあります。本記事では、1年の投資成績を正しく評価するための考え方や具体的な事例、チェックポイントを解説します。

投資成績はどのように算出すべきか?

年間損益は、以下の式で算出できます:
(現在の評価額+確定利益−元本)÷元本×100。ただし、定期的な積立投資をしている場合には「時間加重リターン(TWR)」や「内部収益率(IRR)」といった指標を使うことで、より正確な成績を把握できます。

また、評価額だけでなく、分配金や配当、売買手数料、為替変動なども成績に大きく影響するため、トータルリターンでの確認が大切です。

実際の投資家の成績事例

ある30代サラリーマン投資家Aさんは、2024年6月〜2025年6月までの1年間で、日本株の個別銘柄に集中投資した結果、年初来で+12.4%の成績となりました。インデックス比ではやや上回った形です。

一方、米国ETFを積立していた投資家Bさんは、S&P500の上昇に連動し+18.6%と好調でしたが、為替で円高が進んだため、円換算では+8.3%に留まりました。

投資成績を比較する基準とは?

個人の投資成績を評価する際は、他人と単純比較するのではなく、自分の投資目標やリスク許容度と比べることが重要です。年間5%のリターンが目標の方にとっては+6%でも成功と言えるでしょう。

また、ベンチマーク(TOPIXやS&P500など)と比較することで、運用戦略の優劣も客観的に判断しやすくなります。

マイナス成績でも意味はある

投資は必ずしも右肩上がりとは限りません。-10%のような成績でも、その年の市況全体が下落基調だった場合には、損失を限定できたことが評価されます。

たとえば2022年のような下落相場では、多くの米国株ETFも-15%〜-25%の下落を記録しました。リスクを抑えて損失幅が小さければ、それ自体が優秀なパフォーマンスと捉えられます。

投資成績を把握する便利なツール

複数の証券口座を統合管理したい方には、外部サービスを活用することで、より正確な成績管理が可能になります。

まとめ:投資成績は定期的に振り返り、次の戦略に活かそう

1年間の投資成績は、短期の成績として一喜一憂するのではなく、今後の運用計画の見直しや改善に活かすための指標として捉えることが重要です。

利益でも損失でも、その理由を振り返ることで、次の1年に向けてより賢明な投資判断ができるようになるでしょう。

株式
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました