FXや株式トレードにおいて「サポレジ転換(サポート・レジスタンス転換)」は、非常に注目されるテクニカル手法のひとつです。トレンドの押し戻しに限らず、過去に何度も意識された水平線に注目することで、反転ポイントを予測する精度を高めることが可能になります。
サポレジ転換の基本的な意味とは
「サポート(支持線)」は価格が下げ止まるライン、「レジスタンス(抵抗線)」は価格が上げ止まるラインを意味します。これらのラインを価格が明確にブレイクし、その後、逆の役割に変化することを“サポレジ転換”と呼びます。
たとえば、レジスタンスを上に抜けた後に、そのラインがサポートとして機能する場面は典型例です。これは市場心理や注文の偏りに基づいて機能します。
「トレンドの戻り」以外の水平線の捉え方
よく知られるパターンは、上昇トレンド中に押し目をつけ、過去の高値(サポート転換)に戻って再び上昇という形です。ただし、実際のトレードではこれに限らず、過去に何度も反応した価格帯を重要水平線として認識し、それにタッチした時点でエントリー判断をする方法も有効です。
このアプローチはレンジ相場でも機能しやすく、「トレンドが出る前の局面」での転換予測にも使われます。
実例:過去に複数回効いた水平線を活用する
例えば、日足で3回以上ヒゲや実体が止まっているラインがあるとします。このラインを価格が再度試しにきた場合、過去の反応履歴から「今回も効くのでは」と期待して待ち構えることができます。
MT4やTradingViewなどのチャートで、ラインを引いて履歴を見てみると、意外と同じ価格帯が何度も意識されているケースがあります。そうしたゾーンはトレーダー心理が集約されやすく、反発またはブレイクの判断材料になります。
どのように反転を狙うか?トレード戦略の一例
戦略としては、水平線にタッチした際にローソク足のパターン(ピンバー、包み足など)や、出来高、オシレーター系インジケーターのダイバージェンスなどを組み合わせると信頼性が高まります。
エントリー例としては、サポレジ転換ライン+RSIの逆行+ローソク反転サインを同時に確認してエントリーするという複合条件がおすすめです。損切りはラインの少し外側、利確は次の意識ラインやリスクリワードで調整します。
注意点:サポレジは絶対ではない
水平線に何度反応していても、次も反応する保証はありません。ブレイクしてそのまま走ることもあります。そのため、単なる「タッチ」での成行エントリーは避け、複数根拠を重ねることが大切です。
また、長期足と短期足で意識される水平線が異なるため、マルチタイムフレーム分析を行うことで“効く水平線”を選別する精度が上がります。
まとめ
•サポレジ転換は単なるトレンド中の押し戻しだけでなく、過去の反応履歴から意識される価格帯を利用することも可能
•ラインに反応する確率を高めるためには、ローソク足や指標など複数要素を重ねることが重要
•絶対ではないため、明確な損切りとリスクリワードの設計が不可欠
サポレジ転換はシンプルながらも、非常に応用の利くトレード技術です。複合的に分析していくことで、勝率と安定感のあるトレードにつながるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント