2024年から始まった新NISA制度により、これまで以上に幅広い商品への投資が可能になりました。特にETF(上場投資信託)もNISA枠で購入できるようになり、投資家の選択肢はさらに広がっています。この記事では、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)を例に、NISAでETFを購入する際のメリット・デメリットや、投資信託との併用戦略について詳しく解説します。
NISA口座でETF(VT)は購入可能
新NISAでは、成長投資枠において国内外のETFを購入することが可能です。米国ETFであるVTもその対象に含まれており、SBI証券や楽天証券などを通じて、NISA口座から購入できます。
ただし、購入時には外国株式扱いとなるため、為替手数料や米国現地課税(10%の源泉徴収)がかかる点には注意が必要です。
NISAでETFを購入するメリットとは
NISAを使ってETFを購入する最大のメリットは、分配金や譲渡益が非課税になる点です。通常、VTのようなETFからの分配金は米国で10%、日本で約20.315%課税されますが、NISAを使えば日本分は非課税となります。
また、VTのような全世界分散ETFは長期投資に適しており、NISAとの相性も抜群です。長期での資産形成においては、税金によるパフォーマンスの低下を抑えられるのは大きなメリットです。
NISA枠で購入しないメリットはある?
一方で、NISAをあえて使わないという選択肢も存在します。たとえば、損益通算ができないことはNISAのデメリットの一つです。NISA口座で保有するETFが値下がりして損失を出した場合、特定口座や一般口座での利益と相殺できません。
そのため、値動きの大きな商品や短期売買目的の場合は、NISAを使わない選択が合理的になるケースもあります。
投資信託とETFの使い分け方
すでにNISAで投資信託を購入している場合は、ETFとの併用も検討に値します。投資信託は自動積立や1円単位での投資ができ、ETFはリアルタイムでの取引やコスト面に優れるという違いがあります。
例として、月々の積立は投資信託で行い、ボーナスなどのまとまった資金はETFでスポット購入するという戦略を取ることで、両者の長所を活かした資産運用が可能になります。
VTをNISAで買う際の具体的なポイント
VTは全世界の株式に広く分散投資できる優良ETFですが、米国ETFのため外国税額控除の対象になります。ただし、NISAでの購入では日本の税が非課税となるため、外国税額控除は適用できません。
また、米ドル建てのETFであるため、為替の影響もパフォーマンスに大きく関与します。円安時に購入し、円高で売却すると為替差損が発生する点も考慮しておきましょう。
まとめ:VTをNISAで購入するのは長期投資に最適
VTなどのETFをNISA口座で購入するのは、税制上のメリットが大きく、長期的な資産形成に向いています。ただし、損益通算ができない点や為替リスクなど、特有の注意点も存在します。
投資信託との併用や、自身の投資スタイルに応じてNISA枠の使い方を最適化することで、より効果的な資産運用が実現できるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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