「投資は放置が最強」といわれることがありますが、実際に10万円をインデックスファンドに一括投資して20年間放置した場合、どれほどの資産になるのでしょうか?本記事では、S&P500とオルカン(全世界株式)の想定リターンをもとに、将来の価格を試算しながら、長期投資の威力について具体的に解説します。
インデックスファンドとは?S&P500とオルカンの特徴
インデックスファンドとは、市場全体の値動きに連動するように構成された投資信託のことです。なかでも人気が高いのが、米国の代表的株価指数「S&P500」と、世界中の株式を対象にした「オルカン(全世界株式)」です。
S&P500は米国の主要企業500社で構成されており、過去数十年にわたって年平均約7〜10%のリターンを出しています。一方、オルカンは米国を中心に日本・欧州・新興国までを含んでおり、分散効果が高いとされます。リターンは年平均で5〜8%程度と想定されることが多いです。
10万円を20年間「ほったらかし」投資した場合のシミュレーション
投資額10万円を年利回りで複利計算すると以下のようになります(税金や手数料は考慮せず、単純計算での参考値です)。
年平均リターン | 20年後の資産 |
---|---|
5% | 約26.5万円 |
7% | 約38.7万円 |
8% | 約46.6万円 |
10% | 約67.2万円 |
たとえば、S&P500で年平均リターン7%と仮定した場合、10万円が約39万円に増えることになります。
実際の過去リターンからみた現実的な期待値
S&P500の過去30年の平均リターンは約10%。ただし、リーマンショックやコロナショックのような急落も経験しています。オルカンはそれより少し控えめな年6〜8%程度が想定されます。
したがって、現実的な期待値としては「20年で3.5倍〜5倍」程度の資産増が期待できる一方で、市場状況によってはリターンが下振れする可能性もあることを理解しておくべきです。
「大きな暴落はない」と仮定しても備えは必要
今回の仮定では「大きな暴落がない」前提ですが、実際のマーケットでは10〜15年に一度のレベルで大幅下落が起こる傾向があります。そのため、暴落への備えや分散投資の重要性も無視できません。
S&P500とオルカンのように投資対象が広く分散されているファンドは、長期的には回復力があると考えられています。その意味でも「長期・分散・低コスト」はやはり基本です。
インデックス投資を成功させるためのコツ
インデックス投資の鍵は「続けること」と「感情に流されないこと」。特に一括投資で20年間放置する場合、一時的な下落に惑わされず冷静に構える心構えが必要です。
また、資産の取り崩しタイミングや出口戦略もあらかじめ考えておくと、より戦略的な運用ができます。
まとめ:10万円の放置投資でも20年後には大きな差
10万円をS&P500やオルカンに一括投資して20年間放置するだけでも、最大で6〜7倍近くになる可能性があります。少額でも長期で運用すれば、資産形成の基盤となることは十分期待できます。
インデックス投資は「始めた人が勝ち組になる」ともいわれます。今後の資産形成のヒントとして、まずは少額からでも始めてみる価値は大いにあるといえるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント