30代後半で投資額1500万円は多い?資産形成とリスク管理の考え方

資産運用、投資信託、NISA

投資額が大きくなると、それに伴って不安も大きくなります。特に30代後半という人生の中間地点に差し掛かる時期には、「この額でいいのか?」「リスクを取りすぎていないか?」と考える人が増えてきます。本記事では、30代後半で1500万円の投資額が多いのかどうかを、資産形成の観点から整理して解説します。

日本人の平均的な金融資産保有額とは

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、30代後半の金融資産保有額の平均は約800万円〜1000万円前後です。ただし、これは平均値であり、中央値(約400万円程度)から見ると、1500万円という投資額はかなり高水準といえます。

つまり、30代後半で1500万円を投資に充てられる人は、全体から見ても上位層に属するケースが多いと言えるでしょう。

投資額1500万円の妥当性は資産全体とリスク許容度で決まる

投資額が「多いか少ないか」は、総資産の中でどれだけリスク資産に回しているかで判断するのが適切です。たとえば、総資産が3000万円あり、うち1500万円を株式などに投資しているなら、資産の50%ということになります。

この割合はリスク許容度や投資スタイルにもよりますが、「年齢=安全資産の割合」という考え方でいくと、30代後半で50%はややリスクを取っている水準とも言えます。

ポートフォリオの中身が重要:分散投資が鍵

1500万円すべてを一つの銘柄や資産クラスに集中させている場合、リスクは高まります。国内株式・米国株・債券・REIT・現金など、複数の資産に分散してリスクをコントロールすることが重要です。

実際に30代後半で1500万円を運用している投資家の中には、つみたてNISAやiDeCo、ETFなどを活用しながらバランス良く資産形成している人が多く見られます。

将来に向けた戦略を明確にしよう

投資は目的が明確であるほど、ブレずに続けることができます。老後資金、住宅購入、子どもの教育資金など、明確なゴールに向けて投資戦略を立てておくと安心です。

例えば「20年後に3000万円を目指す」といった長期目標を立てておけば、短期の価格変動に一喜一憂せずに済みます。

実例:30代で投資を成功させている人のケース

事例:32歳で年収600万円、家計を見直して5年間で1000万円を投資に回した男性は、米国ETFを中心に積み立て、40歳前後で資産を約1800万円に増やしています。ポイントは「毎月の積立+下落時の買い増し」による一貫した戦略でした。

一方、短期の値動きを追いすぎて頻繁に売買した結果、損失を出したケースもあります。長期視点を持つことの大切さがわかります。

まとめ:投資額よりもバランスと目的が大切

30代後半で1500万円を投資していることは、数字としては多めかもしれませんが、資産全体や目的、リスク管理の視点から見れば十分合理的とも言えます。

大切なのは金額の大小ではなく、「何のために」「どのように」運用しているかです。目的に合った戦略を立て、リスクを分散しながら継続していくことが、資産形成の成功に繋がります。

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