少額から不動産投資信託(REIT)に取り組みたい投資家にとって、「金額指定」での積立は魅力的な手段です。とくにアドバンス・レジデンス投資法人(3269)など特定銘柄への継続投資を希望する場合、証券会社の選定と取引方法の工夫が重要です。
国内上場REITの購入方法と課題
日本のREIT(J-REIT)は証券取引所に上場しており、株式と同様に売買可能です。ただし、通常は「株数指定」での取引となるため、例えば1口=30万円の場合、少額投資家にとっては敷居が高く感じられます。
一方で、PayPay証券のような一部サービスでは金額指定での購入が可能ですが、すべてのREITが取り扱われているわけではありません。今回の例でも、3269:アドバンス・レジデンス投資法人は未対応です。
金額指定で積立可能な証券会社は?
現時点で国内REITに金額指定で積立投資ができる証券会社は非常に限られています。ただし、次のようなアプローチが有効です。
- SBI証券:REITの買付は通常の株取引ですが、「定期買付サービス」を活用し、毎月一定金額で買付する設定が可能。ただし口数ベースでの発注になるため、あくまで目安金額となります。
- 楽天証券:こちらも定期買付サービスでREIT銘柄の積立が可能。ただし金額指定ではなく口数単位。
- 大和コネクト証券(旧スマートプラス):金額指定の日本株投資サービスを提供していますが、REITの取扱いがあるかは要確認。
REITに金額指定で積立する代替手段
金額指定でREIT投資を行いたい場合、ETF(上場投資信託)を活用するのも一つの手です。以下のようなREIT ETFが少額から購入可能です。
- 1488:ダイワ上場投信-東証REIT指数
- 1343:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
- 2556:One ETF 東証REIT指数
これらは1万円未満で取引できることも多く、分配金も定期的に支払われるため、積立との相性も抜群です。
アドバンス・レジデンス投資法人を買いたい場合
3269:アドバンス・レジデンス投資法人は住宅系J-REITの中でも人気が高く、安定配当が期待される銘柄です。毎月の積立を行いたい場合、以下のステップが現実的です。
- SBI証券や楽天証券にて、定期買付を設定
- 月ごとに1口の購入が難しければ、数カ月分を貯めて買付
- またはETFを積立しつつ、将来的に現物REITを買う資金に充てる
どうしても金額指定での「自動積立」をしたい場合、ETFを活用しつつ、個別REITには手動で定期的に資金を振り分けるハイブリッド方式が賢明です。
まとめ:REIT投資の積立は工夫次第で実現可能
日本では米国と違い、REITをドルコスト平均法で積立る制度はまだ整っていませんが、証券会社の定期買付やETFを活用することで、近い形を実現できます。金額指定にこだわる方は、証券会社選びと柔軟な積立戦略を意識しましょう。
アドバンス・レジデンス投資法人のような個別REITを少しずつ買い集めたい場合には、「数カ月ごとの定期買付+ETFでの補完」が現実的な選択肢です。

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