新NISA制度がスタートしてから、投資を始めたばかりの人の中には「思っていたより利益が出ていない」「むしろ含み損になっている」と感じている方も少なくありません。しかし、これは決してあなただけではありません。投資の本質と長期的な視点を持つことが非常に重要です。
含み損は誰にでも起こりうる
株式市場は常に右肩上がりではありません。どれほど優れた投資信託やETFを選んでいても、短期的には値下がりするタイミングがあります。特に新NISAで積立を始めたばかりの場合、購入直後に価格が下落すればすぐに含み損になるのは自然な現象です。
例えば、2024年初頭のように米国株がやや調整局面を迎えたタイミングで投資を始めた場合、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などでも一時的なマイナスになることは十分あります。
新NISAは短期ではなく「長期」で考える制度
新NISAは長期・積立・分散投資を促進する制度です。特に積立投資枠では毎月定額を買い付けていく「ドルコスト平均法」が採用しやすく、相場が下がっているときにも自動的に安く多く買える仕組みになっています。
このため、短期的な含み損はむしろチャンスともいえます。10年、20年と続けていけば、相場が回復・成長する可能性が高いことが、過去のデータでも確認されています。
実際に含み損を抱えた人の声と心構え
「Twitterや掲示板を見ると自分だけ損している気になる」と感じる方も多いかもしれません。しかし、SNSでは利益報告だけが目立ちがちで、損失の情報は出回りにくいという傾向があります。
実際には「NISA口座で今はマイナス5%くらい」「一時期は含み損だったが今はプラ転」という人も多く、含み損の時期は誰にでも起こりうる通過点にすぎません。
含み損が気になるときのチェックポイント
- なぜその銘柄・商品を選んだのか再確認する
- 目的(老後資金・教育資金など)を再認識する
- 長期的なチャートで確認する
たとえばS&P500の20年チャートを見ると、2008年リーマンショック後に大きく下がったものの、その後は大きく回復・成長しています。短期の値動きに一喜一憂せず、自分の投資の「軸」を大事にすることが重要です。
それでも不安な時はどうする?
どうしても不安が拭えない場合は、金融庁や証券会社の提供する中立的なガイドやFP(ファイナンシャルプランナー)への相談も有効です。また、積立額を無理のない金額に抑えることも心の余裕に繋がります。
「損をしている=失敗」と考えるのではなく、「市場と向き合っているプロセスの一部」と捉えましょう。
まとめ:含み損は「通過点」、焦らず継続がカギ
新NISAで含み損になっているからといって、あなたの投資が間違っているとは限りません。むしろ、多くの投資家が通る道であり、長期的にはプラスになる可能性を秘めています。
投資は「時間」を味方につけることが重要です。焦らず、自分の目的とスタンスを見直しながら、一歩ずつ資産形成を続けていきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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