株式投資において、配当を受け取るためには、権利付き最終日（権利落ち日）の前に株式を保有している必要があります。しかし、PTS（私設取引システム）などで取引する際に、権利付き最終日の夜間に株式を売却した場合でも配当金はもらえるのかという疑問が生じることがあります。この記事では、その点について解説します。
1. 権利付き最終日とは？
権利付き最終日とは、株式の配当金を受け取る権利が確定する最終日のことです。この日までに株式を購入し、保有している必要があります。権利付き最終日を過ぎると、その株式は権利落ちとなり、配当を受け取る権利は得られません。
たとえば、配当が決まる日が3月末であれば、権利付き最終日は3月末日の前営業日となります。この日までに株を保有していると、配当金を受け取ることができます。
2. 夜間PTSでの売却と配当
株式を夜間のPTS（私設取引システム）で売却した場合、売却した日時が権利付き最終日を過ぎていなければ、配当を受け取る権利が維持されます。しかし、権利付き最終日を過ぎた場合、その売却は権利落ちとなり、配当を受け取ることができません。
たとえば、3月末が権利付き最終日であれば、その日に株を買って保有し続け、PTSで売却しても、配当権利を得ることができます。ただし、権利付き最終日を過ぎてからPTSで売却した場合、配当金はもらえません。
3. PTS取引の注意点
PTS取引は、通常の取引所と異なり、取引時間が夜間に延びるため、便利に取引できる一方で、配当を受け取る権利に関しては注意が必要です。特に、株式を売却するタイミングを誤ると、配当金を受け取る権利を失う可能性があります。
そのため、株式を売却する前に、必ず権利付き最終日とその後の取引時間について確認し、配当金を受け取るためには権利付き最終日前に売却を避けるようにしましょう。
4. 配当金の受け取り方
配当金を受け取るには、権利付き最終日までに株を保有し、その後、指定した口座に振り込まれることになります。売却後に配当金を受け取る場合でも、売却した日の前に権利が確定している限り、その配当金を受け取ることができます。
売却のタイミングによって配当金がもらえるかどうかが決まるため、株取引を行う際には権利落ち日を意識することが重要です。
5. まとめ
権利付き最終日を過ぎてから株式を売却した場合、その配当金を受け取ることはできません。夜間PTS取引でも同様で、売却タイミングによって配当権利を得ることができます。株式を売却する前に、権利付き最終日をしっかり確認し、配当金を受け取るためには、その日まで株を保有している必要があることを理解しておきましょう。
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