株式投資をしていると、権利確定後にも関わらず株主優待や配当通知、株主総会の招集通知が届かないといった経験をされる方もいます。特にネット証券を利用している場合、手続きの詳細が見えにくく、どこに問い合わせればよいか迷ってしまうこともあります。本記事では、SBI証券を例に挙げて、株主情報が登録されない原因やその対処法について詳しく解説します。
株主優待や配当が届かない主な原因
株主優待や配当、株主総会通知が届かない主な原因には、以下のようなものがあります。
- 権利確定日までに保有していなかった
- 株主名簿に記載されるタイミングにズレがあった
- 株式が「貸株」扱いになっていた
- 証券会社の保管振替制度(ほふり)を通じた名義の違い
たとえば、SBI証券で株式を保有していても、株主名簿に登録されるのはSBI証券が委託している名義(証券保管振替機構の名義)となります。
確認すべきこと:本当に権利を得ていたのか
まず確認すべきは、権利付き最終売買日に株を保有していたかどうかです。たとえば、3月末が権利確定日の場合、3営業日前の「権利付き最終日」に株を保有していないと、優待や配当を受ける権利はありません。
また、信用取引や貸株サービスを利用していた場合、権利が移転していることもあります。貸株中は名義が自分ではなくなるため、優待や議決権の対象外となる可能性があります。
SBI証券における問い合わせ方法
SBI証券では、公式サイトの「よくあるご質問」や「お問い合わせフォーム」からサポートを受けることが可能です。ただし、フォームはやや分かりづらい位置にあるため、こちらのリンクからアクセスすると便利です。
ログイン後、マイページの「口座管理」→「お取引履歴」や「株式保有状況」からも保有履歴を確認できます。
会社側に問い合わせる前に「株主名簿管理人」を確認しよう
証券会社を通じて株式を保有していても、名義は「ほふり(証券保管振替機構)」であるため、企業側で株主の名前を個別に把握できないケースもあります。企業に直接問い合わせて「登録されていない」と言われた場合には、株主名簿管理人(通常は三井住友信託銀行など)に確認を取ることが適切です。
株主名簿管理人の情報は、企業の公式IRページや定款・株主通信などに記載されています。
実例:総会通知や優待が届かず、調査して判明したケース
あるユーザーは、3月権利確定の株を1月から保有していたにもかかわらず、6月の株主総会の案内が届かず不審に思い、企業に連絡。しかし名簿に名前がなかったため、株主名簿管理人に連絡したところ、証券会社の貸株扱いになっており、名簿には登録されていなかったことが判明しました。
このようなケースでは、事前に貸株サービスを解除しておくことが重要です。
まとめ:連絡先とチェックポイントを整理しよう
株主優待や配当が届かないときの対応として、以下の点を確認・実行してください。
- 権利確定日に株を保有していたか確認
- 貸株サービスを利用していなかったか確認
- 企業側の株主名簿管理人に問い合わせ
- 必要に応じてSBI証券のカスタマーセンターへ相談
株主名簿管理の仕組みや証券会社の取扱ルールを理解しておくことで、トラブルの予防につながります。証券取引の基本を押さえて、安心した資産運用を心がけましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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