つみたてNISAは長期的な資産形成に適した非課税制度であり、ファンド選びがその成果を大きく左右します。中でも「全世界株式インデックスファンド」は多くの投資家に支持されており、地方銀行でも取り扱いが進んでいます。今回は、常陽銀行が提供する全世界株式ファンドについて、信託報酬や運用方針を中心に評価していきます。
常陽銀行の「全世界株式」ファンドとは?
常陽銀行のつみたてNISA対象ファンドの中に、「全世界株式インデックス(オール・カントリー型)」と表記された商品があります。これは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)などに連動するタイプで、米国・欧州・日本・新興国を含む広範な株式市場に分散投資するものです。
同様のコンセプトを持つファンドには、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などがあり、それらとの違いや手数料比較が投資判断の鍵になります。
信託報酬は安いのか?他社との比較
信託報酬は長期運用において最も重要なコストのひとつです。常陽銀行が扱う全世界株式ファンドの信託報酬は年率0.1144%程度(変動あり)とされており、これは業界トップクラスの低コスト水準です。
例えば、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)…約0.1133%
- SBI・Vシリーズ 全世界株式…約0.0938%
と比較すると、やや高い印象を受けますが、銀行窓口で直接購入できるという利便性を加味すると、悪くない選択肢です。
銀行取り扱いファンドの注意点
銀行経由での購入は、つみたて設定の柔軟性が低いことや、キャンペーンやポイント還元がないなどのデメリットがあります。
一方で、窓口での相談サポートや定期的な案内があるという点をメリットと感じる方もいます。初心者でネット証券の操作に不安がある人には、地方銀行のファンドも選択肢になり得ます。
長期運用で期待できるリターン
全世界株式は、過去の実績からも年間平均リターンが5〜7%程度で推移しており、インフレ対策や資産成長に適しています。つみたてNISAであれば20年間非課税となるため、信託報酬が低いファンドで長期運用することが非常に有利です。
信託報酬がたとえ年0.1%違うだけでも、20年後の差は数万円〜十数万円になる可能性があります。
選ぶ前に確認すべきポイント
- 運用実績とトラッキングエラー(指標との差)
- 純資産総額と資金流入の安定性
- 信託報酬以外のコスト(為替スプレッドなど)
- リバランスや決算頻度
可能であれば、常陽銀行の公式サイトや目論見書を確認し、比較対象ファンドとのスペックを見比べましょう。
まとめ|常陽銀行の全世界株式ファンドは「悪くない」選択
つみたてNISAにおける常陽銀行の全世界株式ファンドは、低信託報酬・広範な分散投資・銀行の安心感という点で評価できます。ネット証券の超低コストファンドと比べるとやや不利な面もありますが、「相談しながら進めたい」「口座管理をまとめたい」という方には適した選択肢です。
最終的には、信託報酬の差か、安心感・利便性かという価値観による判断となります。どちらを優先するかを考えながら、自分に合った資産形成を始めましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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