2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資の仕組みが従来よりも柔軟かつわかりやすくなっています。しかし、実際に運用していると「なぜ年ごとに損益が違うの?」「2024年分の利益は固定されるの?」といった疑問が生まれがちです。本記事では、年ごとの評価益の表示の仕組みと、それが今後どう動くのかについて詳しく解説します。
新NISAにおける年ごとの投資と評価益の考え方
新NISAでは、毎年ごとに投資枠が与えられ、その年に購入した資産ごとに「年別」の損益が表示されます。たとえば2024年分の投資と2025年分の投資は別々に管理され、それぞれの評価益(または損失)が表示される仕組みです。
このような分離表示は、制度上の非課税管理を明確にし、将来の売却時に混乱がないようにするために導入されています。
「過去の年の分」は固定されるのではなく“日々変動”します
2024年に購入した投資信託などの評価額は、2025年以降も変動し続けます。2024年分として買ったものは、あくまで購入年を分けて表示しているだけであり、資産の価格自体は市場と連動して動き続けます。
たとえば、2024年に購入したファンドが2026年に大きく値上がりすれば、2024年分の表示もそれに応じて増減します。つまり「表示は年ごと」ですが、「値動きは継続的」であることを覚えておきましょう。
評価額の見方に注意!実現益とは別物
新NISAでは、評価益がプラスでも実際に売却しない限りは「実現益」にはなりません。たとえば2024年分で+15万円の評価益が出ていても、相場が下落すればそのプラスは簡単に減る、あるいはマイナスにもなり得ます。
評価損益はあくまで“現在の時価評価”であり、変動のある数値であることを常に意識しましょう。
年ごとの運用実績を確認するメリットとは?
年別表示のメリットは、どの年にどんな投資をして、どの程度成績が出ているのかを可視化できる点にあります。将来、利益確定のタイミングやリバランスを検討する際に、「どの年の投資を売却すべきか」を判断する材料になります。
たとえば、2024年分が+15万円で2025年分が-5万円であれば、利益のある2024年分を先に売って利益確定し、損のある2025年分は保有し続けて回復を待つ、といった戦略も可能です。
運用中に気をつけたいポイントと確認習慣
つみたてNISAでは長期運用が前提ですが、定期的にポートフォリオの状況をチェックすることは大切です。最低でも半年に一度は損益や積立状況を確認し、資産バランスが崩れていないかチェックしましょう。
また、評価益が大きく出た年の分を一部売却し、他の年の損失と相殺して調整するなど、NISAの非課税メリットを活かした戦略も有効です。
まとめ:年別損益はあくまで“表示上”の区分であり、価格は常に変動する
新NISAでの年別表示は、投資管理をわかりやすくするためのものであり、「過去の年の損益が固定される」わけではありません。すべての年の投資分は、その後も市場とともに価格が変動します。
定期的な確認と、長期的な視点での運用を忘れず、非課税制度の恩恵をしっかり受け取れるようにしていきましょう。

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