米国株に注目が集まる中、AI分野で躍進するエヌビディア(NVIDIA)は多くの投資家に人気です。もしエヌビディアの株価が3倍になった場合、本当に投資額も3倍になるのでしょうか?この記事では、株価上昇時の利益の計算方法や注意点、為替の影響も含めて解説します。
エヌビディア株の値上がり=資産も単純に3倍?
たとえば、NVIDIAの株価が「164ドル」から「500ドル」まで上昇した場合、約3倍になります。理論的には、投資額も約3倍に増える計算になります。
例えば100万円で164ドルの株を購入したと仮定しましょう。1ドル=150円とした場合、100万円 ÷ 150円 ≒ 6,666ドル分の株が購入できます。株価164ドルであれば約40.67株取得可能です。この株が500ドルになれば、40.67株 × 500ドル ≒ 20,335ドル。日本円に戻すと、為替が同じ150円なら約305万円になります。
実際には為替の影響も大きい
ただし、米国株はドル建てなので、利益は「為替レート」に大きく左右されます。仮に株価は上がっても、円高になれば円換算の利益は減る可能性があります。
たとえば、購入時は1ドル=150円だったのに、売却時は1ドル=130円になったとします。この場合、20,335ドル × 130円 ≒ 264万円となり、株価は3倍になっても円換算での利益は約2.6倍にとどまります。
為替の変動が与える利益への影響
以下のようなシミュレーションでイメージがつきやすくなります。
条件 | 株価 | ドル円 | 最終評価額(円) |
---|---|---|---|
購入時 | 164ドル | 150円 | 100万円 |
売却時A(為替変動なし) | 500ドル | 150円 | 約305万円 |
売却時B(円高) | 500ドル | 130円 | 約264万円 |
売却時C(円安) | 500ドル | 160円 | 約325万円 |
このように、為替がわずかに動くだけでもリターンは大きく変動します。
その他にかかる費用や注意点
為替コスト(スプレッド)、売買手数料、譲渡益課税(20.315%)など、実際の投資には見えにくいコストもあります。
例えばSBI証券で円→ドル両替時にかかるコストは1ドルあたり最大25銭ですが、住信SBIネット銀行を経由すれば4銭で済むなど、工夫次第で費用は削減可能です。
エヌビディア株の将来性と投資判断
エヌビディアはAI・自動運転・データセンターなど幅広い分野で需要を持ち、2024年には株式分割も行うなど投資家の注目度が高い企業です。過去のパフォーマンスを見ると、長期保有で大きな利益を得た人も少なくありません。
ただし、ハイテク株は変動も大きく、短期的には価格調整のリスクもあるため、購入タイミングや分散投資を検討することが重要です。
まとめ:シンプルな計算だけでなく全体像を掴もう
株価が3倍になれば理論上の資産も3倍になりますが、実際には為替や手数料、税金などの要因も加わって結果が変わってきます。特に米国株では「為替リスク」が利益を左右するため、購入・売却時のドル円相場にも注目することが大切です。
エヌビディアのような成長企業に投資する魅力は大きいですが、コストやリスクも十分理解したうえで、計画的な資産運用を目指しましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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