国民経済計算による国民所得の求め方【実践例付き】

経済、景気

国民経済計算を使って、特定の諸変数から国民所得を計算する方法について解説します。この記事では、実際のデータを元に、どのようにして国民所得を求めるのかを説明します。

1. 国民所得の計算に必要なデータ

まず、国民所得を計算するために必要なデータを整理します。以下の情報が与えられています。

  • 民間最終消費: 287
  • 財貨・サービスの輸入: 49
  • 政府最終消費: 87
  • 海外からの要素所得の受取: 12
  • 総固定資本形成: 135
  • 海外への要素所得の支払: 5
  • 在庫品増加: -2
  • 固定資本減耗: 93
  • 雇用者報酬: 280
  • 間接税: 43
  • 財貨・サービスの輸出: 56
  • 補助金: 4

2. 国民所得の求め方

国民所得は、最終的に「国内総生産(GDP)」を基にして計算されます。これを求めるためには、消費、投資、政府支出、輸出などの要素を組み合わせます。

まず、基本的な式は以下の通りです。

国民所得 = 民間最終消費 + 政府最終消費 + 総固定資本形成 + 輸出 – 輸入 + 海外からの要素所得の受取 – 海外への要素所得の支払 + 補助金 – 固定資本減耗

3. 各項目に基づく計算

与えられたデータを元に、それぞれの項目を計算していきます。

1. 民間最終消費: 287
2. 政府最終消費: 87
3. 総固定資本形成: 135
4. 輸出: 56
5. 輸入: 49
6. 海外からの要素所得の受取: 12
7. 海外への要素所得の支払: 5
8. 補助金: 4
9. 固定資本減耗: 93

これらの値を国民所得の計算式に代入して計算します。

4. 計算結果

上記の式に基づいて計算すると、次のようになります。

国民所得 = 287 + 87 + 135 + 56 – 49 + 12 – 5 + 4 – 93 = 437

したがって、国民所得は「437」となります。

5. まとめ

国民経済計算による国民所得の計算方法について、実際のデータを使って求める手順を解説しました。国民所得を求める際には、与えられた各種データを適切に式に代入していくことが重要です。今回の例では、最終的に国民所得は437となりました。

このように、国民経済計算は多くの経済指標を基にしており、国民の経済状況を把握するために有用な方法となっています。

経済、景気
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました