若いうちから資産形成を始めることは、将来の経済的安定に大きく寄与します。特に20代前半で450万円の総資産を保有している場合、現金と投資信託のバランスはどのように取ればよいのでしょうか。本記事では、実例を交えて最適な資産配分について解説します。
20代前半の資産配分の基本的な考え方
資産配分は「ライフステージ」「収入の安定性」「リスク許容度」によって異なります。23歳という若さであれば、長期的な資産運用が可能なため、比較的リスクを取った投資も選択肢になります。ただし、突発的な出費にも備える必要があるため、全額を投資に回すのは危険です。
一般的に推奨される考え方は、「生活防衛資金(生活費の6ヶ月〜1年分)を確保したうえで、残りを投資に回す」ことです。
生活防衛資金としての現金保有はどれくらい?
仮に毎月の生活費が15万円であれば、15万円 × 6ヶ月 = 90万円が最低限の生活防衛資金の目安です。もう少し余裕を見て120〜150万円を現金で確保しておくと安心でしょう。
例:給与の変動が少ない正社員なら6ヶ月分、フリーランスや契約社員なら12ヶ月分を目安にするのがおすすめです。
投資信託に回せる金額とおすすめの配分比率
生活防衛資金を120万円と設定した場合、残りの330万円は投資に回せます。投資信託の中でもリスクを抑えるために、全世界株式:70%、債券型:30%という配分を検討すると良いでしょう。
具体的には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などのインデックスファンドを中心に、少額でも債券ファンドやバランスファンドを組み合わせて、ボラティリティ(価格変動)を抑える工夫が有効です。
つみたてNISA・iDeCoの活用も検討しよう
23歳なら「つみたてNISA」で年間40万円まで非課税投資が可能です。仮に月33,333円を投資し続けることで、複利の力で長期的なリターンが見込めます。また、節税効果のある「iDeCo」も老後資金として併用すると効果的です。
注意:iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、現金が少ない場合は無理に加入せず、つみたてNISAを優先するのが無難です。
投資初心者でも安心できるファンドの選び方
投資初心者の場合は「手数料の低いインデックスファンド」を選ぶのが基本です。過去の実績では、個別株よりも市場平均に連動するインデックスの方が長期的には高い成績を残す傾向があります。
例:eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズなど、運用コストが0.1%以下のファンドが人気です。
まとめ:目的を明確にし、継続的に見直すことがカギ
450万円の資産を持つ23歳であれば、ライフプランの変化に柔軟に対応できるよう、現金を20〜30%、投資信託を70〜80%の比率で運用するのが理想的です。まずは生活防衛資金を確保したうえで、分散投資と非課税制度を活用しながら、長期視点で運用を継続していきましょう。
将来の目標に応じて、1年に1回はポートフォリオの見直しを行うことで、より堅実な資産形成が可能になります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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