長期投資の有効性を語るうえでよく挙げられる「もし◯年前に100万円投資していたら?」という問い。今回は2018年10月にオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)、S&P500インデックス、そしてバークシャー・ハサウェイにそれぞれ100万円を投資していたら、2024年中盤現在どうなっているのかを比較します。
各資産の概要と投資開始時期
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は2018年10月31日に運用を開始しました。比較のため、S&P500連動型ETFおよびバークシャー・ハサウェイ株も同タイミングの2018年10月を起点とします。
オルカンの初回基準価額は10,000円で、2024年6月現在の基準価額は約22,600円です。S&P500は同期間に約2.1倍、バークシャー・ハサウェイは約1.8倍といったパフォーマンスを記録しています。
もし100万円ずつ投資していたら
資産 | 2018年10月 | 2024年6月 | 資産増加額 |
---|---|---|---|
オルカン | 100万円 | 約226万円 | +126万円 |
S&P500 | 100万円 | 約210万円 | +110万円 |
バークシャー・ハサウェイ | 100万円 | 約180万円 | +80万円 |
上記はあくまで単純に価格推移のみを用いた概算です。為替変動や税金、手数料等は考慮していません。
成績の要因:なぜオルカンが一番伸びたのか
オルカンは全世界株式に分散投資する商品であり、実質的に米国市場の強さを取り込みつつ、他国の株価上昇も吸収できる設計です。S&P500と似た傾向を持ちつつも、成長国(インド、台湾など)の寄与でやや上振れしたと考えられます。
また、オルカンは信託報酬が非常に低く、リターンの差に長期的に効いてくることも背景にあります。
バークシャーの安定性と今後の展望
バークシャー・ハサウェイは、ウォーレン・バフェット率いる巨大持株会社で、株価は市場平均を超える成績を長く記録してきました。ただ、近年は他のインデックスに比べると上昇ペースが抑えられている傾向も見られます。
それでも配当を出さずに再投資を繰り返す戦略や、守備的な資産構成を支持する長期投資家も多く、堅実な選択肢であることに変わりありません。
投資の教訓とまとめ
このような過去シミュレーションを見ると、「時間を味方につける長期投資の強さ」が浮き彫りになります。投資信託やインデックス投資は、日々の値動きに振り回されず、コツコツと積み立てることで大きな成果につながります。
なお、過去の成績は将来の成果を保証するものではありませんが、資産配分や投資先の選択におけるヒントにはなります。これから資産形成を始める人も、今後の指標として参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
2018年10月に100万円ずつ投資した場合、2024年6月時点でオルカンは約226万円、S&P500は約210万円、バークシャー・ハサウェイは約180万円となっていました。
- オルカンが最も成績良好
- 為替・税金・再投資の有無によって実際の成績は異なる
- いずれも長期投資として優秀な資産候補
投資を始める際には、目的やリスク許容度を見極めたうえで、自分に合った資産選びを行うことが重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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