平均取得価格の計算方法と実例解説:ナンピン買いでいくらになる?

株式

株価が下落しているときに「ナンピン買い」をして平均取得価格を下げたいと考える投資家は多いものです。今回は、実際の銘柄であるメタプラネット株を例に取りながら、平均取得価格の計算方法とその意味について詳しく解説します。

平均取得価格とは?その意味と目的

平均取得価格とは、ある銘柄を複数回に分けて購入した場合の、購入単価の平均値を指します。取得価格を下げることで、含み損の解消や利益確定のハードルを下げる効果があります。

特に下落局面で「ナンピン買い」をする際には、どれくらい平均単価が下がるのかを把握することが重要です。

計算式:平均取得価格はこう求める

平均取得価格は次の計算式で求めることができます。

平均取得価格 =(元の取得価格 × 保有株数 + 追加購入価格 × 追加株数)÷(保有株数 + 追加株数)

この式は基本的な算術平均の考え方に基づいており、株式だけでなくFXや仮想通貨の平均購入価格計算にも応用できます。

実例:メタプラネット株での平均取得価格の変化

たとえば、以下のようなケースを考えてみましょう。

  • 現在保有株数:100株
  • 平均取得価格:1,665円
  • 現在株価:1,020円
  • 追加購入:100株(1,020円で購入)

この場合の計算は以下の通りです。

(1,665 × 100 + 1,020 × 100)÷(100+100)=(166,500+102,000)÷ 200=268,500 ÷ 200=1,342.5円

したがって、追加購入後の平均取得価格は1,342.5円になります。

ナンピン買いの注意点

平均取得価格が下がることで、心理的な安心感を得られる一方、以下のようなリスクもあります。

  • 損失額の増加:株数が増える分、さらなる下落での評価損は大きくなる
  • 資金拘束:余剰資金が減ることで他銘柄に分散投資しづらくなる
  • 回復見込みがない銘柄への固執:感情での保有継続になりがち

ナンピンは戦略の一つではありますが、企業業績や市場動向を冷静に見極めた上で判断することが大切です。

平均取得価格を活かした投資戦略

取得単価を正確に把握することで、以下のような投資判断に活用できます。

  • どの株価で損益がプラスになるか把握できる
  • 利確・損切りの基準を客観的に設定できる
  • 資産のポートフォリオ調整にも役立つ

証券会社の口座画面でも平均取得価格は自動計算されますが、自分で計算できると複数証券口座を持っている場合などにも便利です。

まとめ:数字を把握して投資判断をより合理的に

ナンピン買いによる平均取得価格の計算は、投資家にとって基本中の基本とも言えるスキルです。今回のように、メタプラネット株を例にした具体的な数値で計算することで、感覚的ではなく、ロジカルに投資判断ができるようになります。

ぜひ日々の取引でも活用し、感情に流されない判断を心がけましょう。

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