世界経済の多極化が進む中で、新興国株式市場への注目が高まりつつあります。高成長が期待される一方で、リスクも多く含まれる新興国投資。本記事では、今後の成長可能性や注目ポイントについて詳しく解説します。
新興国株とは?その定義と対象国
「新興国株」とは、経済発展段階にある国々(エマージング・マーケット)に属する企業の株式を指します。代表的な国にはインド、インドネシア、ブラジル、南アフリカ、ベトナムなどが含まれます。
国連やIMF、MSCIなどによって新興国の定義は異なりますが、一般にはGDP成長率が高く、人口ボーナス期にある国々が多く該当します。
新興国株の魅力:高成長と市場拡大
最大の魅力は高い経済成長率です。たとえばインドは2025年以降も年6〜7%の成長が見込まれており、内需拡大が経済をけん引しています。
また、モバイル決済やeコマースの普及、インフラ整備など、成長余地のある分野が多く、グローバル企業の進出も進んでいます。こうした環境は株価成長にとってプラス要素です。
リスク要因:政治不安・通貨変動・法制度の未整備
一方で、新興国投資には多くのリスクも伴います。政情不安や通貨のボラティリティが高いこと、また法制度や投資家保護制度が未発達なケースも少なくありません。
例えば、2023年のトルコリラの急落は、インフレ制御の失敗と中央銀行政策への不信が原因とされており、こうした突発的要因に備える姿勢が求められます。
投資方法の選択肢:個別株・ETF・投資信託
新興国株に投資する方法としては、以下のような手段があります。
- 個別株式:現地企業を直接買う(難易度高)
- ETF:例えば「iShares MSCI Emerging Markets ETF(EEM)」など
- 投資信託:プロが運用するパッシブ/アクティブ型ファンド
初心者にはETFや投資信託を通じた分散投資がリスクコントロールの面でおすすめです。
今後の注目分野と成長テーマ
今後の注目としては、以下の分野が挙げられます。
- 再生可能エネルギー(インドの太陽光発電など)
- インフラ開発(ベトナムやインドネシアの都市計画)
- IT・フィンテック(ナイジェリアやケニアのモバイルバンキング)
これらの分野は国際的な支援や民間投資を受けやすく、将来性が高いと見られています。
まとめ:新興国株はチャンスとリスクを見極めた分散投資を
新興国株は中長期での高成長が期待される投資先ですが、一方でリスクも高くなりやすいため、十分な情報収集と分散投資が重要です。市場環境や政治情勢を注視しつつ、リスク許容度に応じた戦略を立てていくことが求められます。

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