新NISAの成長投資枠でオルカン(全世界株式インデックスファンド)に一括投資した方の中には、「積立しないと複利の恩恵は少ないのでは?」「放置していて本当に意味があるのか?」と不安を感じる方もいるかもしれません。この記事では、オルカン一括投資の複利効果や運用期間との関係について、具体的なシミュレーションや注意点を交えてわかりやすく解説します。
オルカン一括投資でも複利は働く
複利とは「利益が利益を生む仕組み」であり、オルカンのようなインデックスファンドでも分配金が自動再投資される仕組みになっているため、一括投資でも複利の効果は発生します。
たとえば、初期投資額が100万円で年利5%の場合、10年後には約162万円、20年後には約265万円になります(税引き前・単利と比較すると圧倒的に差が開きます)。
複利効果を実感するまでの年数
一般的に複利の恩恵を強く感じられるのは10年を超えてからです。これは、初期の数年間は元本に対しての増加分が小さいためです。
特に15年〜20年超の長期運用になると、毎年のリターンが再投資分にもかかるため、資産の増加ペースが目に見えて加速していきます。
積立なしでも問題ないのか?
積立を行わず一括投資のみというスタイルは、短期的にはボラティリティの影響を大きく受けますが、長期的には市場平均に連動するオルカンの特性により、着実に成長が見込まれます。
ただし、相場が下落したタイミングでの心理的ストレスは大きくなるため、リスク許容度や資産分散の観点からも戦略的に検討することが重要です。
「複利は意味がない」という誤解
「売却時の基準価額次第で結果は決まる」と考える人もいますが、実際には基準価額が上昇し続ける限り、複利の恩恵を長期で確実に享受できます。
実例として、過去20年間で世界株式(MSCI ACWI)は年平均6〜7%のリターンを記録しており、その間に再投資が行われた資産は数倍に成長しています。これは単に売却時点の価格だけでは説明できない複利の積み重ねの成果です。
想定されるリスクとその対策
もちろん、市場の下落局面やリーマンショックのような出来事があれば、一時的に大幅な評価損が出る可能性もあります。
そのため、「最低10年は使わないお金」と割り切って放置できる余剰資金での投資が前提となります。必要に応じて年1回程度のリバランスや確認をするだけでも安心感につながります。
まとめ:複利の力は「時間」が最大の味方
新NISAでのオルカン一括投資は、たとえ積立をしなくても十分に複利効果を得られる仕組みです。そのためには、焦らず長期的な視点で保有し続けることが鍵です。
複利効果は見えにくくても、時間が経つほど加速するもの。気長に、しかし計画的に資産形成を続けていきましょう。

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