「株をやれば老後の資金なんて気にしなくて済む」と感じる人も増えています。実際に資産形成手段として株式投資は有効な選択肢の一つです。それにも関わらず、世の中の多くの人が株式投資に踏み出していないのはなぜでしょうか。本記事では、その理由を多角的に解説します。
投資への心理的ハードルが高い
多くの人にとって「株式投資=ギャンブル」というイメージが根強くあります。過去のバブル崩壊やリーマンショックなどのネガティブなニュースが印象として残っており、「損をするかもしれない」という恐怖心が先に立ってしまうのです。
また、「何となく難しそう」「専門知識がないと無理」と感じている人も少なくありません。特に金融教育を受けてこなかった世代にとって、投資は馴染みのない世界に映ります。
収入や生活費に余裕がない
投資は「余剰資金」で行うのが基本です。しかし、日々の生活に余裕がなく、貯金さえ難しいという状況では、そもそも株式投資を始める資金がありません。
特に若年層では、奨学金の返済や住宅ローン、教育費などが重なり、投資に回すお金を作ることが難しいという現実があります。
株式市場や金融の仕組みが分かりにくい
株の価格は日々変動し、その背景には経済指標、企業業績、国際情勢など多くの要因があります。この仕組みが複雑で、理解するのが難しいと感じる人も多いのです。
たとえば、「PER」「配当利回り」「チャート分析」といった用語が飛び交う世界は、初心者には敷居が高く感じられます。
過去の失敗談や詐欺の印象が悪影響
周囲に「株で大損した」「投資詐欺にあった」という話を聞いたことがあると、それだけで投資=危険という印象が強く残ります。
特に高齢者の場合は、実際に詐欺被害に遭うケースもあるため、家族が「やらせたくない」とストップをかけてしまうこともあります。
制度や税金についての理解不足
株式投資にはNISAやiDeCoといった税制優遇制度もありますが、それらの制度の内容を理解している人は一部に限られます。
「よくわからないものには手を出さない」という考えが強く、せっかくの制度も活用されていないケースが多いのです。
事例:投資を始めた人の声
ある30代の会社員は、老後資金の不安からNISA口座を開設。最初は「1000円だけ」から始め、徐々に投資信託や個別株へとステップアップしていきました。「小額から始めたおかげで抵抗感がなくなった」と語ります。
また、主婦の方は「YouTubeで投資を勉強してから始めた。最初は不安だったけど、節約だけじゃなく“増やす”という感覚が持てて生活が前向きになった」と話しています。
まとめ:投資をしない理由とその背景を理解する
株式投資をしない理由には、心理的・経済的な要因、知識や経験の不足など、さまざまな背景があります。しかし、近年では情報やツールも充実し、少額からのスタートも可能になっています。
まずはリスクを理解し、自分に合ったスタイルで少しずつ始めてみることが、老後資金の準備にもつながる一歩となるかもしれません。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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