「SBI証券で今年の積立NISA枠が75万円くらい残っているので、SMT グローバル株式インデックス・オープン(通称“オルカン”)でこの枠を一括注文したい。でも、1月に少し使ってしまって、今年は11月・12月に月10万円ずつしか使えないのか?来年は年初に一括で枠を使いたいが、どうすればいいのか?」という疑問について、SBI証券の「新NISA(つみたて投資枠)」「成長投資枠」の仕組みを交えて整理します。
まず整理:新NISAの枠と「つみたて投資枠」「成長投資枠」の違い
新NISAには大きく2つの枠があります。ひとつが「つみたて投資枠」(年間120万円)、もうひとつが「成長投資枠」(年間240万円)です。([参照]金融庁 新NISA制度概要)
「つみたて投資枠」は“毎月の積立設定”が前提となっており、月あたりの上限金額が原則10万円という設定になっています。([参照]「つみたて枠」で一括投資可能か解説)
SBI証券で積立NISA枠を“まとめて使う”方法
SBI証券では、「つみたて投資枠」で一括(スポット的)に購入する場合、常に好きな金額を即座に投入できるわけではありません。仕組みとしては以下のいずれかの方法で対応できます。([参照]SBI証券での一括購入手順解説)
- 積立設定を“毎月100円”などに設定し、「ボーナス月設定」を使って特定月に大きく購入する
- 「成長投資枠」を使って一括購入(こちらは月上限がなく年間枠240万円まで)
つまり、もし「今年のつみたて枠で75万円余っている」と感じている場合、月10万円×11・12月では120万円満額では使い切れないという見方になります。ただし、ボーナス月設定を使えば11・12月にまとめて投入するという方法もあります。
今年使い切れなかった場合、来年はどう注文すればいいか?
来年年初に「オルカンで一括購入」を検討しているなら、以下の手順が有効です。
- 年明け直後に入金を準備し、SBI証券のNISAつみたて設定を「毎月100円」のように最小化しておく。
- 「ボーナス月設定」で1月月初などに、まとまった金額を指定して購入。
- もしくは「成長投資枠」を選択して、つみたて設定ではなく「一括買付」で購入する。
このように準備すれば、“年初一括で枠を使う”ことも可能です。([参照]新NISA一括購入のやり方まとめ)
実例:11月・12月で残り枠を活用する場合のシミュレーション
たとえば今年残り枠75万円で、11月と12月で月10万円ずつ積立設定をしても20万円消費にしかなりません。残り55万円分を使いたいなら、「ボーナス月設定」で11月に一括55万円を投入、12月にも追加設定という手が考えられます。
一方、すでに1月に他投信で枠を使っているなら、その年は枠の一部しか残っておらず、「つみたて枠」の月10万円上限が実質的に制限になるケースがあります。ですので、来年を見据えて“年初一括”を狙う設計が有効です。
まとめ
SBI証券で「積立NISA枠を一括利用してオルカン購入」するには、制度の枠(つみたて枠/成長枠)を理解し、購入方法(ボーナス月設定・成長枠の一括購入)を使い分けることが鍵です。
特に、「今年の残り枠を年末で使い切る」か、「来年年初に一括投入する」かを選択する際には、月10万円という“つみたて枠の月上限”にも注意しながら、自分の資金計画・購入タイミングを逆算しておくことが安心な準備になります。
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