FXや株のトレードでは、勝率とリスクリワードのバランスをとることが重要です。その中で、多くのトレーダーが活用しているのが『上位足ブレイク後の下位足押し戻り乗り』という手法です。この記事では、この戦略の実践的な考え方や使い方、注意点について解説します。
上位足のラインブレイクとは?なぜ注目されるのか
上位足(1時間足、4時間足、日足など)では、サポートラインやレジスタンスラインのブレイクが強いトレンド転換・加速のサインになることが多くあります。
たとえば、4時間足で何度も意識されていたレジスタンスラインをローソク足が実体で抜けた場合、それは大きな買い圧力の証と捉えられ、機関投資家なども参入するきっかけになります。
下位足での押し戻りエントリーの利点
ラインブレイク直後は価格が一方向に勢いよく動くものの、やがて押し目や戻りが発生します。そのタイミングを5分足や15分足といった下位足で捉えることで、損切りをタイトに設定しつつ効率よく利益を狙うことが可能になります。
実例:日足での上抜け後、15分足での押し目を確認し、前回高値を背にロングエントリー。目標は日足の次のレジスタンスライン。このようにシナリオを立てれば、論理的なトレードが実現できます。
ロット調整でリスクリワードの均衡を保つ
「下位足は値幅が狭いから利益が少ないのでは?」と思われがちですが、損切り幅が狭い分、ロットを大きくしてもリスク額をコントロールしやすいというメリットがあります。
例えば、上位足で30pipsの損切り幅で1ロット運用する代わりに、下位足で10pipsの損切りに抑え3ロットで運用すれば、同じリスクで利益を3倍に伸ばすことも可能になります。
この手法がうまくいく条件と失敗例
成功の鍵は『環境認識』と『トレンドの継続性』です。エントリー前に以下の点をチェックしましょう。
- 上位足のブレイクが明確であること(ヒゲで抜けただけはNG)
- 出来高やニュースなど、ファンダメンタルもトレンドに追い風であること
- 下位足での押し・戻りがトレンドラインや移動平均に沿っていること
逆に、上位足がレンジ相場だったり、ブレイクがフェイクだった場合は失敗のリスクが高まります。ダマシブレイクに要注意です。
実戦的なエントリー・エグジット例
例:4時間足でドル円が145円の抵抗線をブレイク。5分足でMA20付近まで押し、ローソク足で下ヒゲをつけて反転を確認。ロングエントリーし、145.80円を目標、損切りは144.80円。
このように複数の時間足を組み合わせることで、テクニカルの根拠が重なり、エントリーの信頼度が向上します。
まとめ:シンプルかつ再現性の高い戦略として優秀
『上位足のブレイク後に下位足の押し戻りで乗る』という手法は、シンプルでありながら極めて合理的です。環境認識とタイミングさえ間違わなければ、初心者から中級者まで再現性の高い戦略として活用できます。
トレードに迷ったとき、まずはこの基本戦略を丁寧に実践することで、成績は着実に安定していくでしょう。

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