トレード手法の中でも「エリオット波動理論」や「N波動ブレイク」を活用する戦略は多くのトレーダーが取り入れていますが、「やればやるほど負ける」と感じる方も少なくありません。今回は、人気のある“100億円トレード氏”が用いる手法に沿って、なぜ結果が出にくいのか、その原因と改善策を具体的に解説します。
四時間足の押し戻りと下位足の123波を狙う手法とは?
この手法では、4時間足という中期トレンドの押し目・戻り目を見極めたうえで、15分足や1時間足といった下位足での123波(いわゆるN波動)を狙うというものです。理論上は優位性があるとされますが、実践となると難しさが際立ちます。
特に多くの人がつまずくのが「波のカウントのブレ」と「エントリーポイントのズレ」です。
なぜこの手法で負けやすいのか?実際の課題と原因
初心者や中級者がこの手法で負けやすい理由には、以下のような点が挙げられます。
- エリオット波動のカウントミス:波の数え方は主観に依存しがちで、再現性が低い
- 下位足のノイズに翻弄される:短期足ではダマシのブレイクが多く、損切り頻度が上がる
- 押し戻りの見極めが甘い:中途半端な調整でエントリーしてしまい、すぐ逆行する
例えば、あるトレーダーが4時間足で明確なトレンドを確認できていない状態で15分足の3波を狙ったところ、N波動のブレイクが失敗し連敗。これは“大きな波の方向とエントリーの整合性”が取れていない典型例です。
エリオット波動を使いこなすための勉強法とコツ
エリオット波動を使いこなすには、「過去チャートを100本以上見て自分でカウントする」など、繰り返しの検証が不可欠です。
おすすめはTradingViewやMetaTraderなどのチャートツールで、チャートの右側を隠して、自分で波のカウント→実際の動きと照合するという手法。これにより、自分のカウントのズレを修正しやすくなります。
N波動ブレイクの成功率を高めるための条件
N波動を狙う際に大切なのは、ブレイクポイントが「意識されている価格帯」であること。前回の高値安値、チャネルライン、ボリンジャーバンドのバンドウォークなどとの整合性を見てから判断することが大切です。
また、「1波の高値を抜けた=3波スタート」とは限らず、戻り売り・押し目買いが入らないまま反転するケースもあるため、慎重にトレンドの強さも見極める必要があります。
実践例:成功と失敗のパターンを比較
状況 | 成功パターン | 失敗パターン |
---|---|---|
環境認識 | 4時間足で明確なトレンド | レンジ局面で方向感が不明 |
エントリーポイント | 1波・2波の押し目から3波 | 1波中で飛び乗り |
リスク管理 | 損切り10pips、利確30pips | 損切り20pips、利確目標なし |
まとめ:手法の良し悪しではなく“使い方”が全て
100億円トレード氏の手法は理にかなっているものの、「勝てる手法=誰でもすぐ勝てる」わけではありません。大切なのは、自分自身のスキル・検証・改善の積み重ねです。
まずは小ロットから検証し、「なぜ勝ったか・なぜ負けたか」を分析することで、手法の精度が高まっていきます。あなたが下手なのではなく、経験と記録の不足が原因である可能性が高いと言えるでしょう。

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